子ども向けの防災教育ツールづくりに向けてディスカッション 〜火山噴火から3年後のインドネシア・ケプハルジョ村の女性達〜


2010年のMerapi山噴火で最も被害の大きかったKepuharjo村の女性達と、子ども向けの防災教育ツールづくりのワークショップを行いました。被災者である女性達からは経験に基づいた実にたくさんのアイディアが出てきました。

ワークショップは次の三つのステップで進められました。
(1)Kepuharjo村で起こりうる災害/危険を洗い出す
(2)洗い出した災害/危険にいかに備え、対処していくかを議論する
(3)ディカッションで出てきた備え。対処をイージーワード・ピクシャーにしていく

災害/危険の洗い出しでは、火砕流、土石流、豪雨、土砂崩れ、地震、火災、間伐、狭い地域に復興住宅が密集して立てられたことにうよる不衛生、それにともなう感染症などなど。16の項目に上りました。

その中で、2010年の噴火後に山の住民が苦しめられていることがあります。噴火によってMerapi山の中腹では採石業が大々的に行われるようになり、トラックの交通量が半端な増え。交通事故が頻繁に起こるようになりました。雨の降らない乾期には粉塵の被害にも遭っています。そして外からの労働者がたくさん流入したことで、売春小屋ができるなど地域の環境が悪化しているのです。

そうした意見を丁寧に聞いていき、どうやって備え、対応していくかを、簡単な言葉と絵に落とし込んでいくコーディネーターの力量も見事でした!

声が聞こえなくなりそうな大雨が途中から降ってきましたが、それをものともしない議論白熱、かつ笑いに包まれた三時間半でした *(^o^)/*
(ひびのじゅんいち)