被災者が運営するメラピ火山噴火資料館、さらにワイドに!


【インドネシア・ジャワ島からレポート】たかとりコミュニティセンターには、地域の野田北部ふるさとネットが運営する阪神淡路大震災の震災資料室があります。ここメラピ山には、火山噴火で被災した住民達の手による火山噴火記念館があります。2010年の火山噴火によって大きな被害を受け、住宅の再建を禁じられているレッドゾーンと言われる地域に、そうした資料館があります。全壊をした家を展示場にして、地域の住民が持ち寄った噴火の被害を受けた生活用品が展示されています。

ジープやオフロードのバイクでレッドゾーンの地域を見て回る被災地ツアーが、2010年のメラピ山噴火後にコミュニティビジネスとして始まり、そのツアーの訪問地の一つに火山噴火記念館が組み込まれており、観光ハイシーズンの7月は海外からもたくさんの人達が訪れています。さらに、資料館を訪れる人達に火山噴火時の状況を伝える「語り部」もいます。

インドネシアでの活動が始まってから、数ヶ月に一回は火山噴火資料館を訪れて、運営している住民達と話をするのでうが、資料館は火山噴火の写真集や火山噴火をプリントしたTシャツなどを売っている屋台が拡張され、軽食がとれるカフェも大きくなっていました。たくさんの人達がジープで訪れるので、ビジネスとしてもそれなりなのかもしれません。そして、なんとなんと、最近、二つめの噴火資料館が別の住民によって開設されました。メラピ山に生きる人達は逞しいです。