「FMわぃわぃ番組情報」カテゴリーアーカイブ

毎月第2金曜日「まちはイキイキきらめきタイム」のハロー長田13時からは長田消防のご出演です。

塩本消防士

2014年2月14日放送(ハロー長田)

まちはイキイキきらめきタイム、第2金曜日のハロー長田は、長田消防署のご担当。2月14日は長田消防署 消防防災1係 塩本智之さんにお越し頂きました。

塩本さんは、昨年4月に消防職員に採用され半年間の研修をうけた後、大橋出張所に配属となりました。社会人、消防職員になってまだ10カ月しか経過していませんが、高校生の時に比べ、周りの環境、時間の使い方、物事の考え方など全てが変化したそうです。そのように感じた理由を伺いました。

消防学校での研修は、時間に縛られ、体力的にきつかったので苦痛であった。朝は6時頃には起床し、体操、腕立て臥せ、ランニング、などの運動後食事をし、午前中は座学、午後は訓練をした。体を頑丈にするためには筋トレの他、食事面でも配慮されていた。消防学校では、何人もの教官の眼が常にあるので、気が抜けなかった。同期性は48名で、小隊に分かれ訓練した。訓練内容は、梯子を伸ばし登り、ホースを伸ばし放水と消火。ホースは20㎏以上の重量があるので担ぐのは大変であったが、今は大丈夫である。

一番きついと感じた訓練は救助訓練で、体力練成のため走り続けたり、腕立て臥せなどを1時間ほど続けることであった。訓練の披露会に親が見学に来て、よくやっていると言ってくれた。時間の管理については、食事、勉強、就寝など全てが決められているので、時間の使い方を身に付けることが出来た。高校時代とは比べ物にならない程責任感が強くなった。

消防職員になったのは、野球を続けてきた事が繋がる仕事であること、1年先輩が消防職員で、話を聞いて魅力的な仕事(人を助ける、予防に繋がる)と感じたからである。
震災については色々話を聞くと、対応出来るか心配になる。災害が発生すると市民の方々を優先して救助したいという思いはある。

まだ10カ月しか経過していないが、人としていい方向に変われたと思う。今後の目標は救助隊員になることで、それに向かって向上心を持って努力したい。12月から2ヶ月間救急隊員になるための研修を受けたところである。大事な取り組みとしては、南海トラフの地震対応の住民の訓練である。

消防職員として10カ月しか経過していないが、社会人、消防職員としての自覚はすでに充分持っておられると感じ、住民の安全のため日夜努力して頂ける方だと思いました。
今後の御健闘をお祈り致します。

毎月第2金曜日「まちはイキイキきらめきタイム」の時間は、12時30分からは「技術のつくだ煮」は、今回は佃のマイオピニオンです。

正栄技研 河原社長

技術のつくだ煮:正栄技研 河原守さん

2014年2月14日、第2金曜日のまちはイキイキきらめきタイム「技術のつくだ煮」のゲストは、(株)正栄技研 社長 河原 守さんです。

御自分の親御さんが60歳を過ぎて障害者になり、当初は輸入した階段昇降機を使用したが、怖がって殆ど利用する事がなく、垂直リフトが出来る前に亡くなられた。機械設計事務所を経営していたので、兵庫県の支援も得て、ユニバーサルデザインを取り入れた垂直リフトを3年かけて開発した。福祉機器は使う人の症状がそれぞれ違うので、症状に合わせた設計(オーダーメイド設計)が必要である。

当初開発した垂直リフトは“長田”からとった「チョータくん」と命名した。「チョータくん」は暖かみを感じられることを考え、木製家具調の設計にした。その後、神戸市の第1回デザインルネッサンスに応募し、世界的デザイナーの喜多俊之先生と一緒にアルミを使った、軽くて乗る人も安心出来る、斬新な設計の「ワンツーリフト」を開発した。
喜多先生は工業デザイン界のノーベル賞と言われるCompasso d’ Oro 賞をアジアでは初めて受賞された方で、海外にも多くの事務所をもって、世界中で活躍されている。

垂直リフトを開発した結果、多くの御家庭を訪問することが出来、困っている事が沢山見えてきた。それが新商品の引き戸装置の開発に繋がった。障害者と健常者が一緒に居住している場合、障害者はリモコンで開閉が出来、挟み込みの心配がないよう配慮していること、健常者は、通電している場合ても、容易に手で開閉が出来るようにしている。更に停電の場合でも開閉出来るようにしている。

会社は少人数でスピーディに経営する事を方針としている。一人ひとりが天才になり、総合すると集合天才になることを目指している。天才は最低限5人必要である。協力会社も含め、皆が自信を持ってスピーディに仕事をすることが大事と考えている。

(株)正栄技研は、社長を含め5人の零細企業ではあるが、常に利用者の立場に立ち、その要望を完璧に実現する設計をし、満足してもらえる福祉機器を提供している。そのために大企業に負けない確固たる経営方針をもち、社員の技術力を高める努力を常に行い、その成果を、利用者には安くて良い商品の提供に繋げている姿はとても素晴らしいと思いました。
世界的工業デザイナーの喜多俊之先生と個人的にも繋がりが出来るのは、川原さんの人徳と思いました。

日本で一番聞かれているスペイン語ラジオ番組「SALSALATINA」

Salsalatina

今日のSALSALATINAは、スペイン語学校「ムンド・デ・アレグリア」の校長先生松本まさみ様のインタビュー。
そしてJICA関西の研修で来日している中米出身の方々が、生出演です。

SALSA LATINAは、ひょうごラテンコミュニティComunidad Latina Hyogoの代表大城ロクサナがメインパーソナリティを担当しています。
また放送は次の方法で視聴できます。

1.兵庫県周辺地域にお住まいの方は、FMYY、77.8FM
2.パソコンでは、国内はじめ世界のどこからでも8時より次のアドレスから聴くことができます。   http://www.simulradio.jp/asx/fmyy.asx 
3.iPhoneからは、TUNEINをダウンロードして”fmyy”で検索してください
(詳しくはhttp://tunein.com/)プリセットに fmyyを合わせ、お聴きください。
AndroidではアプリXiialiveでお聴きください。

1月27日 第4月曜日は地域からネパールまでグローバルなゲストを迎えました!

1月27日第4月曜日の昼12:00からは「まちはイキイキきらめきタイム」
ホーライ&タムラ
1月の放送でゲストに来て頂いたお二組の紹介 ↓

第1部
大阪在住のネパール人男性
《プルショタ ・ラミチャネさん》
FMわぃわぃの放送ボランティアを希望されています。
来日前は首都カトマンズでラジオ局でパーソナリティをされていました。
結婚を機に来日。作曲もされていて、本国では
著名な歌手の方がレコーディングされた音源を披露して頂きました。
FMわいわいの多文化・多言語のコンセプトに共感し協力を希望されています
神戸でもネパール人の方が増えているので プルさんにもご協力頂けると うれしいですね!

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2014年1月10日金曜日のハロー長田は消防署のご出演

菅井晶さん

1月10日ハローながたのゲストは、長田消防署 消防防災課 消防第1係(地域防災担当)の菅井晶さんです。

菅井さんの長田消防署での勤務は今年3月で丸7年になります。地域の皆さんの自主的な防災活動の支援を担当しています。防災の主役はあくまで住民の皆さん、消防署は物心両面でお手伝いする事です。「物」は機材の貸し出し(模擬消化器、バケツリレーセット、煙体験ハウス、地震体験車など)、「心」は防災機関として持っているノウハウを住民の皆さんに伝える事です。

地域の事は地域でやるという地域防災については、阪神大震災以前より取り組みが始まっていました。阪神大震災時は、同時多発的に火災が発生し対応出来なかったことから、地域の方に自分達で出来る対応をしてもらうことが重要になります。このため住民の方には、組織作りをし、防災訓練をしてもらい、その際には消防署から支援をすることにしています。

阪神大震災後19年経つので、地域住民の防災力もかなりのレベルに達しているところがある。東日本大震災が発生し、地震の揺れについては経験しているが、津波は経験していないので、長田区の海岸沿いについては防災コミュニティ4団体に、繰り返し避難訓練をお願いしている。神戸市は地形上、山から海にかけて傾斜になっているので、とにかく山側に水平移動すること(水平避難)を原則にしている。建物の上階に逃げる垂直避難もあるが、避難した場合は孤立し、燃えたものが流れてきて類焼することがありうるので、逃げ切れない場合のみの次善の策と考えるべきである。津波到達までには70分以上の時間があるのであわてず行動してほしい。

災害弱者に対しては、2013年4月に施行された条例に基づき、神戸市から地域に情報を事前に提供する公的支援がある。また地域として自ら対策を講じる地域対応がある。神戸市から地域に提供される個人情報の扱いついては、管理方法を明確にし、厳重な管理が出来ることを確認した上で行われる。

大地震や津波は世代が変わってから起るので、世代間を越えて繋いでいくことが大事である。東日本大震災でも語り継がれなかった地域は被害を大きくした面も見られるので、語り継ぐ重要性を充分認識しておく必要がある。

大震災発生時には、地域住民自らが主体性を持って対応できるよう、日頃から消防署の支援を受けながら防災訓練を真剣に行い、世代を越えてそのような取り組みを継続していくことの重要性を再認識しました。

毎月第2金曜日「まちはイキイキきらめきタイム」の時間は、12時30分からは「技術のつくだ煮」は、今回は佃のマイオピニオンです。

2014年最初の第2金曜日「まちはイキイキきらめきタイム」の技術のつくだ煮は、「ヒューマンエラー・安全文化・組織罰」について考えました。
企業活動の失敗が生命に大きな影響を及ぼす業界においては、随分前からヒューマンエラー(人的ミス)の撲滅に取り組んでいます。身近なところでは、病院や調剤におけるミスや鉄道や航空機におけるミスが重大な結果をもたらしてきたことは周知のとおりです。従って最近では病院に行くと、ミス防止のための対策が充実していることに気が付きます。しかしヒューマンエラーを根絶することは非常に難しい事です。
原子力業界は潜在リスクが極めて大きいことから、徹底したヒューマンエラー撲滅活動に取り組んできました。しかしながら、チェルノブイル事故、スリーマイルアイランド2号機事故、もんじゅ事故、JCO事故、そして福島第一事故など多くの重大事故が発生しました。
チェルノブイル事故の原因調査を行ったIAEA(国際原子力機関)は、根本原因は原子力に関係するすべての人の安全文化(Safety Culture)の欠如にあるとし、世界の原子力関係者は安全文化の醸成活動に取り組むよう勧告しました。日本においても取り組まれてきましたが、安全文化を自らの問題として充分にくみ取ってきませんでした。
【IAEAの安全文化の定義】
原子力の安全問題には、その重要性にふさわしい注意が最優先で払われなければならない。
安全文化とは、そうした組織や個人の特性と姿勢の総体である。
一方、107名の方が亡くなったJR西日本列車転覆事故の裁判では、裁判所はJR西日本の安全対策に問題があったと指摘しましたが、経営層全員が無罪という結果でした。現行法体系では個人の過失責任は追求できても、組織の過失責任は追及できないためで、弁護側は組織罰(法人罰)を設けるよう要求しています。
また福島第一事故に対する国会事故調査委員会の報告書では、直接的な原因は津波による全交流電源喪失であるが、根源的な原因は人災であると結論付けました。
このように重大事故の背景には、組織としての重大な人的ミスがあります。
海外の状況をみると、イギリス、フランスでは組織罰を取り入れた法改正をしており、アメリカは懲罰的損害賠償を課すことで、経営者に安全最優先の取り組みを促しています。
現場レベルでヒューマンエラーの撲滅や安全文化の醸成活動に取り組んでも、経営層の意識が変わらない限り重大事故は起りうると考えられるので、日本でも組織罰(法人罰)導入の検討が必要と思われます。