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ラリードライバー 福永修さんをお迎えして

 2月17日の「ふれてあれこれ好奇心アイtoアイズ」では ラリードライバー の福永修さんをゲストとしてお迎えしました。

 福永さんは19歳の時に運転免許を取得。26歳の時にラリードライバーになることを決意しました。きっかけは友人に誘われ、大会で友人の車のメカニックを担当した時。その時ドライバーとしての魅力に惹かれ、ドライバーになることを決意したそうです。2010年の全日本ラリー総合ランキングでは3位に入り、受賞しています。

 福永さんが語るラリードライバーの魅力は、「張り詰めた緊張感の中、ライバルとコンマ1秒を争って戦うこと」。緊張感の中、相手のテクニックを認めながらも自分を良い状態へ持っていくのが大変でかつ面白いと語っていました。ラリーでは助手席に座っているコ・ドライバーがペースノートを作成し、ドライバーはコ・ドライバーの指示を聞きながら道イメージし、走っているそうです。なので視覚障がいがあったとしても走ることが可能、とおっしゃっていました。

 福永さんはラリーの大会に参加する以外にも、兵庫県のリハビリテーションセンターで開催される、運転免許証をとった障がい者向けに運転スキルをアップするためのセーフティドライビングフェスタに参加したり、モータースポーツをもっと知ってもらうために「障がい者指導者研修会」に参加するなど様々な活動をしています。また、ダンロップなどと契約し、市販用のタイヤなどの制作にも協力しているそうです。

 特にモータースポーツに関しては、全盲の方でもラリーという競技に参加できるよう研究が進んでいます。外国、特にヨーロッパでは障がい者でのモータースポーツ参加が増えているそうです。センサー技術等の発達によって、今後全盲の方でも簡単に車を運転できるようになると福永さんは期待しています。

 より子さんの「スランプはあるか?」という質問に関しては「スランプはもちろんある。自分の弟子に下克上されるのが一番辛い」と福永さん。自分の理想とするタイムがでないと「辞めたい」とまで思ってしまうそう。しかしその分、良い成績が残せると簡単に言い表せないほど嬉しい、とおっしゃっていました。そんな福永さんの目標はモータースポーツが社会的に認められるために、自身が中心となって今後も社会貢献を進めていくことだそうです。日本選手権などもテレビ中継されないので、ぜひラリーレースに注目してほしい、と強くおっしゃっていました。

 今回の放送を聞いて、障がい者/健常者の垣根がないモータースポーツの魅力を初めて知りました。このようなスポーツが発達すれば、オリンピック/パラリンピックと大会を分ける必要もなく新の「世界一」を決めることができそうですね。もっと認知されて欲しいと強く思いました。

FMわぃわぃボランティアスタッフ 村上