トップページ > 2011年6月

株式会社ワールドビジネスサポート 的崎さん、小島さんをお迎えして

6月30日の『ふれてあれこれ好奇心アイtoアイズ』では株式会社ワールドビジネスサポート 的崎さん、小島さんをゲストとしてお迎えしました。

 株式会社ワールドビジネスサポートでは、障がい者雇用のカフェ「andare a piedi(アンダーレ・ア・ピエディ)」(http://world-business-support.co.jp/news/andare/index.html)を経営しており、現在男性3名、女性3名が障がい者スタッフとして働いています。
 今回お店の意味や、障がい者スタッフとのやりとり、パン作りについて話していただきました。
 的崎さんの夢は自分の店も持つこと。「今まで障がいの方々と一緒に仕事をしてきたのだから、これからもずっと関わりあっていきたい」ともおっしゃっていました。また、小島さんの夢は「障がい者スタッフが60歳になって定年になるまで一緒に働くこと」ということでした。
 「andare a piedi」はポートアイランドのワールド本社ビル1Fにありますので、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか?

FMわぃわぃインターンスタッフ 村上

「『目が見えない』とはどういうこと?」

6月23日の「ふれてあれこれ好奇心アイtoアイズ」。

●より子のちょっと言わせてもらいます!
 去年の10月、尼崎の高校で「目が見えない、とはどういうこと?」をテーマに講演をしてきたより子さん。講演を聞いた生徒達の感想文が最近届きました。
 より子さんは後天的に視力を失った「中途失明」。なので物の形や色が想像できますが、しかしそれらが分かるからこその恐怖もあります。「見えないから…」と考えず、どう工夫して過ごしやすく生活しているのかを説明したそうです。
 感想の中で一番多かったのは、「見えないのは辛いことだと実感した。これからもっと理解していきたい」というものでした。
 「障がいを抱えて生きることが大変だと思ったのなら、私達が困っている時にぜひ声をかけて欲しいと思います。頭の片隅にでも、障がいを抱えた方を見た時に、私の講演のことを思い出してくれたら。そして、声をかけてくれたらとても嬉しい。声の掛け合いで障がい者と健常者の隔たりを越えていけたら」とより子さんはおっしゃっていました。

●でかけてみませんか、情報局
 7月3日に開催される「オンリーゆう・つながりコンサート」を取り上げました。「大好きな音楽で障がいのある人もない人もつながろう」というコンセプトで様々な方が歌や演奏を披露してくれます。「声のトゥモロー」に出演しているWING KOBEの石山 沙貴子さんも「サーモンマリネ」というグループで歌を披露します。
 13時開場、14時開演で灘区民ホール(マリーホール)にて行いますので、是非行ってみてはいかがでしょうか?

●WING KOBE 声のトゥモロー
 WING KOBEのメンバーで阪神春日野道駅近くのおおやすてい市場と春日野道商店街に行ったことを時のことを話しました。
 「やはり声をかけやすく、昔ながらの雰囲気があった。たくさんの買い物客もいて賑わっており、楽しかった」とおっしゃっていました。
 店の人とも友達になれる、それが商店街の魅力。最近はインターネットで評価の高い店の情報を集められるようにはなったけれども、商店街に行って店巡りをすることで学びもたくさんあると実感しました、ということでした。

FMわぃわぃ インターン生 村上

NPO法人オーケストラピット Patchさんをお迎えして

6月16日の『ふれてあれこれ好奇心アイtoアイズ』では NPO法人おーけすとら・ぴっと 作業所Patch の金子さん、畑山さん、迫田さんをゲストとしてお迎えしました。

Patchさんは3年前にも出演していただきました、クッキーなどといった犬用のお菓子の製作を主な仕事とする作業所です。全国から受注を受けながら、活動を続けています。
今回作業所での仕事やこれからの展望について語っていただきました。

●Patchで働くことになったきっかけ
スタッフである金子さんと迫田さんは高校時の同級生。昔から働いていた迫田さんが金子さんを誘う形で共に働くこととなりました。
働き始めから変わったことは、作業者の畑山さん。初期からPatchで作業をしている彼女の成長を見ることができたのが良かった、とおっしゃっていました。
気持ちを高揚させ、「働こう!」という気にさせるよう、職員一同頑張っています、とのことでした。

●Patchさんが作る商品
人間が食べても大丈夫な素材を使って犬用の菓子を作っているのが売り。試食会もしながらよりよい商品の開発も行っています。
作業所での自信作は鹿肉のジャーキー。野性のにおいがするジャーキー、と評判は良いそうです。
クッキーの作り方にも自信があるそうです。Patchさんの商品はノッツというホームページなどで購入できます。

●Patchさんのこれから
「働く場所は楽しくなければつまらない。楽しく働ける場所を目指している」と金子さん。
「気がついたことは指摘して、皆で支えあって、作業者主体の作業所を作っていきたい、パソコンなど、作業者さんの活動の幅をこれから広げていきたいと思っています」と迫田さんはおっしゃっていました。
「支える」ことがPatchさんの信条。Patchさんのこれからの活動を応援していきましょう!

被災された方々に、希望を。

6月9日の「ふれてあれこれ好奇心アイtoアイズ」。

●より子のちょっと言わせてもらいます!
 今回、東日本大震災を受けて宮城県南三陸町に5月17日に新設された臨時放送局「南三陸災害エフエム」にFMわぃわぃスタッフの平野が行ってきたので、その報告を行いました。
 南三陸町は役所や警察などの中枢部分が津波による被害を受け、ほぼ壊滅状態となりました。ベイサイドアリーナというエリアに町の機能自体を移転し、そこにあるスタジオから放送しているそうです。1日2時間生放送を行い、生活情報や警察、消防から提供される情報を流しています。6月1日からは24時間での放送を開始するなど、少しずつ復興へ向けて進んでいるようです。

●でかけてみませんか、情報局
 今回は「ピータンハウス陶芸展」を紹介しました。
 ピータンハウスさんは陶芸製作販売、出張陶芸講習会、陶芸教室を事業として行なっている作業所です。花瓶や壷など、様々なものを展示しているので、是非行ってみてはいかがでしょうか?
 6月13日(月)から6月24日(金)、9時から17時にかけて開催されます。場所は株式会社関西電力神戸支店 エル・ギャラリー『のっぽ』です。
 土・日・祝日は休館しているので、注意してください。また最終日だけ、展示が13時までとなっています、とのことでした。

●WING KOBE 声のトゥモロー
 神戸YWCA主催「障がい者ガイドヘルパー養成講座」の介助実践演習に障がい者側として参加した時の話をしました。
 地下鉄に乗る時、地下鉄湾岸線の車両に車椅子のマークがついてあるのを見た参加者が「どういう意味か」と聞くことがあったそうです。あの車椅子のマークは「車椅子が停めやすい場所がある車両」という意味なのですが、「車椅子に乗る生活が日常である障がい者にとって当然のことでも、知らない健常者が多いことを実感しました」とおっしゃっていました。

●より子のあーぢゃ、こーぢゃ。。
 被災地の人々にうまく回っていない、義捐金について取り上げました。
 阪神・淡路大震災の時に比べ、被災規模が比べ物にならないとは言え、被災者に対する給付が遅れています。「ボランティアの数や各地からの応援人員が少ないから、とも言われているが、少ないなりに行動していかなければならない。国の体制や何やらを批判しているだけでは何も進まない」とより子さん。
 また、お金がなくて何かを買えないという不安は尋常ではないでしょう。このような状況で「自立した生活」を強いても、どうすることもできない現状があることと思います。「震災から3ヵ月が経ったが、もっと被災者にお金なり何なり、何らかの希望を見せなければいけないのではないか」とおっしゃっていました。

FMわぃわぃ インターン生 村上

鍼師・マッサージ師 吉田淳治さんをお迎えして

6月2日の「ふれてあれこれ好奇心アイtoアイズ」では視覚障がい者で鍼師・マッサージ師の吉田淳治さんをゲストとしてお迎えしました。

●仲間とともに東日本大震災の被災地へ
吉田さんは今回、同じ視覚障がい者で同業者の仲間4人と東北の被災地へ行き、マッサージをしてきました。きっかけは新聞やテレビで「できることからしよう」と呼びかけているのを聞いたこと。「自分にできることは、マッサージ」と仲間に加えて健常者の方に同行してもらって被災地に向かいました。
食事の準備や宿は自身で確保しなければなりません。岩手県に住む友人から宮古市の知り合いを紹介してもらい、彼のコーディネートで宮古市へ行く準備を進めたそうです。食料は事前に宅急便で送るなど、工夫もしました。飛行機で秋田空港まで行き、レンタカーで東北入り。被災地に向かう時、「何をどれだけもって行けばいいかで悩んだ」と吉田さん。余分に持っていけば寄付できるからなんでも多めに持って行ったそうです。
吉田さんらは4ヶ所の避難所を回りました。「2日間で80人ほどを治療したが、避難されている方々の疲労を感じた。今までの避難所生活の中で、動かなくて血圧が上がっている人もいた」とおっしゃっていました。避難されている方々の疲労を、痛いほど感じたそうです。

●「この仕事で良かった」と改めて感じた今回のボランティア
「最初は話のネタとして『旦那さんは?子どもさんは?』と家族のことを聞いてしまったのが失敗だった」と話す吉田さん。家族の話題になると辛い声になり、静かに泣く被災者の方々を思い、吉田さんは自身の阪神・淡路大震災での経験を話すようにしたそうです。そうして話を引き出し、その話を聞くことと、マッサージで少しずつリラックスしていくように感じられたのは非常に良かった。
「治療した後、手を握り、肩を抱き、涙を流しながら『ありがとう』と言われ、こっちも自然と涙が出てきた。今までたくさんボランティア活動に参加してきたが、今回被災地に行ったことで特に『この仕事で良かった』、『障がい者で良かった』と感じた」とおっしゃっていました。「視覚障がい者だから」マッサージ師という職を選んだ吉田さんは特に「障がい者で良かった」と思えたことが嬉しかったそうです。

●これからのボランティア
今回被災地に行って「時期によって必要とされる物資が違う」、「被災地が広すぎて、ボランティアの人員がうまく分散されてない」と感じたそうです。
「見えないのになんで行くねん、迷惑なだけや」、「ボランティアに行くお金があるなら、募金しろ」と言われることもあったそうですが、「できる限り今のうちにやる。『後でしよう』ではキリがない。元気なうちに、行動しなければならない」と吉田さんは被災地へ向かいました。
最後に、「避難所へ行くのも一つの方法だが、老人ホームや病院、自宅に戻っている方々にもケアしていきたい」とこれからの思いを語っていました。

FMわぃわぃ インターン生 村上