FMわぃわぃの東日本大震災被災地支援活動の現状


 

FMわぃわぃでは東日本大震災発生以来、パートナー団体(多言語センターFACILBHNテレコム支援協議会オックスファム・ジャパン大阪大学グルーバルコラボレーションセンター世界コミュニティラジオ放送連盟日本協議会など)と協力して、被災者が必要とする情報を伝えたり、心を癒す番組を放送している臨時災害FM局(コミュニティ放送局を含む)の支援活動に取り組んでいます。

(1)被災外国人向け多言語音声情報の提供
被災地のニーズに対応した被災外国人向けに多言語音声情報(英語、中国語、韓国朝鮮語、タガログ語、スペイン語、ベトナム語)の音声素材(CDまたはMP3ファイル)を臨時災害FM局(コミュニティ放送局を含む)などに提供しています。活用しているラジオ局は9局です。

(2)ラジオ受信機の配布
国際協力NGOのオックスファム・ジャパンが香港経由でラジオ受信機20,000台を調達し、それをパートナー団体とともに臨時災害FM局(コミュニティ放送局を含む)、被災者支援グループ、外国人支援団体などに配布しました。また、阪神淡路大震災からの仲間であるロックグループのソウルフラワーユニオンにもラジオ受信機の調達、配布の協力をお願いしてして、650台が届けられました。

(3)私のラジオを届けてね!キャンペーンの実施
地元の神戸市長田区で、長田区役所およびKOBE鉄人プロジェクトとともに、地域の方々がお持ちのラジオ受信機を被災地に届けるためのキャンペーンを実施し、約50台のラジオを届けました。

(4)臨時災害FM局への機材支援
国際協力NGOのBHNテレコム支援協議会と連携して、臨時災害FM局の放送同時録音用(アーカイブ)および音声編集用ノートパソコンとハードディスクドライブを提供。放送番組のアーカイブ化の支援は仙台メディアテークと連携しています。

(5)南三陸町(宮城県)臨時災害FM局の立ち上げ支援
宮城県南三陸町に開局した臨時災害FM局に放送スタッフを派遣(5月14〜6月2日)し、立ち上げ時の支援を行うとともに、一部の放送機材(ミキサー、パソコン2台、HDD)とラジオ受信機1,100台を提供しました。また、立ち上げ時の支援スタッフとして現地に入った流通科学大学の学生達のトレーニングも実施しました。

(6)大槌町(岩手県)臨時災害FM局の立ち上げ支援
大槌町役場、NPO法人ぐるっとおおづち、そしてパートナー団体とともに、復旧・復興期を支える住民参加型の臨時災害FM局を秋に立ち上げるための準備作業を進めています。 

(7)災害の経験と知識の共有支援
宮城県名取市の臨時災害FM局「なとらじ801」、宮城県亘理町の臨時災害FM局「FMあおぞら」、宮城県南三陸町の臨時災害FM局「みなさんFM」、福島県南相馬市の臨時災害FM局「みなみそうま災害エフエム」を中心に、阪神淡路大震災や新潟県中越地震など災害時におけるコミュニティラジオが果たす役割についての経験と知識を伝える活動を続けている。FMわぃわぃおよびパートナー団体のスタッフ、ボランティアが臨時災害FM局を定期的に訪問し、災害のフェーズに応じたコミュニティラジオを活用した活動経験を自治体の職員や臨時災害FM局で活動している住民に直接、伝えるとともに、電話とメールでフォローアップを行っている。

(8)気仙沼(宮城県)のフィリピン人女性グループのラジオ番組制作支援
パートナー団体である多言語センターFACILを軸に、気仙沼市在住の被災したフィリピン人女達のグループを支援するため、彼女達が自らの言葉で災害体験などを等身大に語るにラジオ番組を制作する取り組みを支援しています。

<これまでの被災地訪問スケジュール>
第1次被災地支援訪問(3/22 – 3/25)
第2次被災地支援訪問(4/7 – 4/11)
第3次被災地支援訪問(4/22 – 4/25)
第4次被災地支援訪問(5/5 – 5/9)
第5次被災地支援訪問(6/8 – 5/10)
第6次被災地支援訪問(6/25 – 6/28)
第7次被災地支援訪問(7/15 – 7/18)
第8次被災地支援訪問(7/31 – 8/3)