毎年1月17日は「震災特別番組」です。今年は20年、これからの時代について共に語ります。

FMピパウシ

2015年1月17日土曜日
◆11時から12時「FMピパウシ」

◆12時から13時55分「KOBEながたスクランブル」(FMYYスタジオからの生放送)

煙山さん

12時半からのゲスト:福島県からの自主避難者 現在淡路島の洲本市で「IIYO楽園」を開設されている煙山享さん

IIYO楽園パレード

ご紹介者の「笑顔の宅配便」でおなじみのだるま森さんとえりこさんもご一緒していただきます。

~煙山さんについて~
2007年から福島市で、発達障害や、コミュニケーションに不安を持ったり、社会との接点を探す若者の自立支援を実施。
スタッフとのコミュニケーションを通してのスキルの向上、ボランティアや農作業を通しての、他者や社会との交流体験や自己肯定感の獲得、スポーツや創作活動も行いながら余暇の充実も図ってきた。
活動時間が週に五日間、午前10時から午後4時という居場所を超えた活動拠点であった。

しかし、3.11の原発事故による放射性物質の拡散と事故の収束が見られない状態に不安を持ち、利用者10名の方向づけをし終え、断腸の思いで2011年7月末に福島での活動を停止。

その後、2011年8月に淡路島に自主避難、たくさんの方のご協力をいただき、2012年8月に淡路市志筑で「IIYO楽園」を開園。
しかし、2014年4月の淡路での地震により建物が大きく傷み、ご縁もあり2014年7月に洲本市に再移転。
おかげさまで現在、利用者5名のうち4名は自立に向けて歩み出した。
自主避難者による社会的事業の成功こそが、次に続く若者や避難・移住者の「夢と希望」になると確信している。
そのため今後の10年先20年先を見つめ、施設の運営は正直大変な状況だが、なんとか継続したいと考えている。
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原発事故から3年9ヶ月が経とうとしている今、福島の子どもたちの状況は、決して明るいものではありません。
煙山さんは、福島の子どもたちに甲状腺癌が多発している状況を見るにつけ、避難、保養、移住、定着(仕事を作る)という流れを作ることが、是是非と考え、2015年の今年の春からは、福島の子どもたちの保養も受け入れていくつもりだそうです。
「IIYO楽園」は、若者の自立支援の場を充実させながら、福島県の人たちの常時の保養施設であり、避難・移住・定住を支援するセンターとしての機能を持ちたいと考えているというお話をじっくり、震災20年の神戸でかたっていただきます。

13時からは3.11支援市民グループ「バレンタインチーム」の久一千春さんとその仲間たちの出演

神戸からの支援の話と自主避難者の煙山さんとのコラボです。
14時から15時「本音でわぃわぃ」 機関紙協会(FMわぃわぃスタジオからの放送)
+++++++++++++++ここからは「1.17KOBEに灯りをinながた」会場からの実況生中継!
15時から15時半「趙博のソリマダン」

趙博さん

15時半から17時「われら学校放送部」合同編

1.17KOBEに灯りをinながた

17時から18時20分「1.17KOBEに灯りをinながた」会場ステージ
・117人のコーラス「新長田音楽プロジェクト」♪帰り道の途中
・できることからやろう会「コーラスとエイサー」
・神戸市立鷹取中学校有志の100人コーラス♪笑顔の向こうに・幸せ運べるように
・若者たちからのメッセージ ~今までの20年、そしてこれからの世界~
「会場全員で点灯」
15時46分 黙とう
15時47分 和太鼓演奏~神戸なかよし太鼓「絆」松村組、
       最後は、木村優一はじめ加古川から尼崎までの和太鼓の仲間たちが合同演奏「大地」
18時20分終了予定・・・炊き出し開始
18時30分から20時「ヨボセヨ」

電波ジャック丸尾

20時から20時30分「1.17KOBEに灯りをinながた」1999年から今まで
20時30分から21時「1.17KOBEに灯りをinながた」若い世代と共に
21時から22時「FMわぃわぃの20年そしてこれから」・・・FMわぃわぃの放送は終了

FMわぃわぃ

「灯り」を消灯・・・最後は会場の後片付け、来た時よりも美しくがテーマです!!

2015年1月16日金曜日夜の11時から「ミッドナイトねね」特別編放送します!

ミッドナイトねね

2015年1月16日金曜日夜の11時から「ミッドナイトねね」の放送を行います♪
通常は毎月の第一土曜日の夜ですが、今年の震災20年「たかとり救援基地」の現在・過去・未来の同窓会交流会開催に合わせて放送いたします。ぜひお聞きください。お近くの方はご参加いただければ大変うれしいです

ミッドナイトねね

いつもの「ミッドナイトねね」メンバー かんちゃん・かよさん・もっちゃん・でーやん・つぼちゃん・いり2、そしてFMYY金。
特派員は鹿児島・浜松、そしてアメリカのウィスコンシンのめんちゃんですこの写真は2014年12月の放送風景です

2015年1月9日、まちはイキイキきらめきタイム、技術のつくだ煮

2015年1月9日、まちはイキイキきらめきタイム

教室兼工房「がらす庵」の吉田延泰さん

≪技術のつくだ煮≫
本日のゲストは、長田区久保町の教室兼工房「がらす庵」の吉田延泰さんです。
吉田さんは、近畿大学文芸学部芸術学科造形美術専攻のガラスゼミで勉強されました。吉田さんのガラス美術工芸品は、パート・ド・ヴェールという手法で制作されており、ガラスの練り粉という意味で、メソポタミア時代から伝わる技法です。作り方は、油粘土で型をとり、石膏どりし、油粘土を取り出し、そこに粒や粉のガラスを詰めて電気窯で焼いたものです。着色は金属を混ぜて発色させています。仕上げはダイヤのやすりで削り成形し、ガラスと膨張率の違う異物が混入すると割れるので気を使うそうです。

教室兼工房「がらす庵」の吉田延泰さん

作品は、器類とアート品で、オブジェを制作しています。持参頂いたオブジェの「顔」は背後にプレートがあり、プレートに穴をあけ、重力を利用して滴り落ち、つらら状に固まことで両者を繋いでいます。このオブジェは二つの関係性を重視したもので、人と物が影響を与えあっていることを表現したものです。作品のタイトルは「リレーション」です。作品「ぐい飲み」は「透明な花」というタイトルで、路地裏に咲いている花をイメージしています。記憶の中から掘り起こして作品にしており、表現を重要視して制作しています。

教室兼工房「がらす庵」の吉田延泰さん

今、芸術家が長田で生き残れる事を模索しています。このため震災20年の節目に「新長田アートコモンズ」という芸術祭を今秋開催することを計画しています。今後10年間を目途にアーティストが長田に集まり、住みたくなるような街づくりに挑戦していきたいと思っています。アーティストが住みたい街とは、外に向かってチャンスがある街、住みやすい街、刺激がある街、ネットワークづくりが出来る街ということです。長田は元々ものづくりの街で、芸術面では弱いが可能性は高く、そのような街を作っていくのは吉田さん達の世代と考えているそうです。ケミカルの街は一人ひとりが社長で、職人の街は一人ひとりがトップで、流れ作業ではなく一人ひとりが自分の城を持っている個人事業主であるので、アーティストと通じるものがあります。

1月10日より1ヶ月間開催予定の新長田アートプロジェクトの関連企画として、吉田さんの作品が路地裏で展示されます。2月は日本橋三越のグループ展に出展します。

最近長田にはアーティストが集まり始めています。吉田さんの仲間が新しい長田を目指し、地域の活性化にも繋がる色んな取り組みをされている事は地域にとって非常に素晴らしいことだと思います。住民の皆さんにも活動が浸透し、人が集まる長田になることを期待したいです。

2015年1月9日、まちはイキイキきらめきタイム、ハロー長田のコーナー

2015年1月9日、まちはイキイキきらめきタイム、ハロー長田のコーナは長田消防署のご担当。本日のゲストは消防防災課消防係で地域防災を担当されている菅井晶さんです。

長田消防 菅井晶さん

冒頭、阪神大震災発生時の菅井さんの体験談を伺いました。
1月17日当日は大谷町の自宅で風邪で疲れた状態で休んでいたので、地震に気づくことなく、ぐっすり寝ていたところ、母親に起こされたそうです。隣のおばちゃんも地震に気がついていなかったそうです。自宅は全壊で更地にする程の被害だったそうですが、こういうこともあるのだと、このお話をお聞きしてびっくりしました。

地震発生後は、当時父親が脳梗塞で倒れていたので、すぐさま避難所へという事はせず、余震を考え、外は寒いのでとりあえず、玄関を少し開けた状態で、すぐ脱出はできるようにして、靴を履いてもらい、暖房器具を用意し待機させたまま、自分は消防署員として出動されたそうです。
幸い翌日三田のご親戚が救援に駆けつけてくれ、両親を避難させることができたそうです。
当時の勤務先は垂水消防署だったそうですが、とりあえず近くの長田消防署に出勤し消火活動などの手伝い。
垂水に戻ったところ、長田の支援をするように言われ、再び長田で活動。長田では火災の応援が主で、水不足は非常に深刻でホース1本を延々と引っ張りプールの水を放水するなどの苦労の上での消火活動でした。

菅井さんは、個人的に、震災が起こる前危惧していたことがあったそうです。それはもし神戸で大地震が発生した場合、新幹線の脱線と南部海岸沿いの石油コンビナートの火災です。
しかし幸いなことに、二つとも震災直後に大きな問題はない事がわかり、ほっとしたと話されました。もし石油コンビナートに火災が発生した場合、消防署としては、最優先でコンビ―ナート消火に当たる必要があり、他の火災に手が回らなくなる、その場合一般家屋の火事には手が回らず、より市民の被害は多くなるところでした。新幹線の走行の時間ではなく、またコンビナートもきちんとした設計の上での設置だったことは大変重要なことであるとお聞きして思いました。

菅井さんは、現在のように核家族化が進み、一人暮らしのお年寄りが多くなると災害時支援が行き届かない場合が多発すると心配されています。そのためにも、日頃から家族・親戚が助け合う体制を作っておいてほしいと願っておられるそうです。
そのためには、日頃から人の繋がり、世代間の継承が途切れないようにすることが重要です。その意味もあり、学校は最重要の位置付けであるとお考えで、よく学校に出向きお話をすることに務めてられます。
経験のない子どもたち、新しく神戸に来られた方々にお話しするうえでの問題は、阪神大震災の映像資料が、個人情報保護や著作権の関係で使用が難しくなっていることだそうです。

**間もなく阪神淡路大震災20年を迎えます。
菅井さんより当時の消防の対応状況などを伺い、改めて大災害発生時はコミュニティや家族の助け合いが非常に重要であることから、日頃から家族、近隣と災害対応の話し合いをしておくことの重要性を再認識しました。

放送設備リニューアルのための寄付キャンペーン開催中

FMわぃわぃは昨年8月、そして12月に地上波放送が停止してしまいました。いずれも原因は、老朽化した放送機器が壊れてしまったことです。

阪神淡路大震災の直後にミニFM局として放送をはじめ、翌年に正式開局してから19年間、FMわぃわぃの放送機器(送信系)は休みなしに働き続けてきました。いずれも当時、個人や財団からの支援金で購入し、縁の下で放送を支えてきた機器です。どれもが老朽化し、早急に交換をしなければならない時期に来ています。

しかし、コミュニティ放送局が放送を続けるために必要な放送機材は、どれも専門的、かつ、少数生産のため、非常に高価なものばかりです。FMわぃわぃにとってはすぐに用意できる金額ではありません。
これまでたくさんの皆さんに支えられ、放送を続けてきたFMわぃわぃは、特定のしがらみに縛られることなく社会に対して発信すべきことを放送してきました。そして、多文化共生のまちづくりや被災地支援に貢献できたのも、20年間、放送を続けて来たからこそです。

これまでどおり、FMわぃわぃが志を曲げることなく、震災20年を越えて放送活動を続けていくために、応援してくださっている皆さんに募金をお願いするキャンペーンをスタートしました。

寄付をお願いするフライヤーを掲載いたします。どうかご覧いただき、ご協力のほどをよろしくお願いいたします。

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関西学院大学総合政策学部山中速人研究室3年制作「阪神・淡路大震災から20年シリーズ」開始!

関西学院大学3年稲岡さんと山本さん

(写真は6日担当の右側、稲岡薫さんと左側、山本由里香さんです)
2015年1月6日火曜日から、関西学院大学山中速人研究室の3年のゼミ生たちの制作番組放送開始です。
今年は震災20年、24人の学生たちが聞く
「あなたと話したい、復興ってなに?」実現したこと、しなかったこと。
阪神・淡路大震災から20年、あらためて復興の意味を考える。

震災を知らない世代の大学3年生だからこそ聞く、20年前のお話。
24人の学生が、一人ずつ24人の方にじっくりとお聞きすることで、それぞれの震災を他人事(よそごと)、絵空事、語り部さんから伺うお話としてではなく、自分たちが生きていく、自分たちの未来のまちでのこととして「自分事」となるよう期待を込めての企画です。
ぜひお聞きくださいませ。
放送日程は1月6日から毎週火曜日13時から、再放送はその日の夜10時半からと木曜日の13時から。
またFMわぃわぃのwebサイト関西学院大学山中速人研究室のサイトでもお聞きになることができます。

神戸市長田区から世界の言語で放送しています。