関西学院大学総合政策学部山中速人研究室「それぞれの震災ボランティア~私達にもできること」第8回

関西学院大学ゼミ生

2011年7月12日火曜日の関西学院大学総合政策学部山中速人研究室の震災ボランティアについてのレポート。第8回目は~三田市からできる支援~というものです。担当は、武政航平、品川雄紀、島松寿悟、錦那青、堂村美保、前田裕香です。
三田キャンパスの学生からメッセージを集めて、中学生からのメッセージを集めて、ビデオレターを作成しYouTubeにアップするというものです。
YouTubeにアップした動画は「三田でできること」と検索してもらえれば、「東日本大地震応援ビデオレター from 関西学院大学」という動画が表示されますので、ぜひ一度見てください。
またこのコーナーは関西学院大学のサイトでいつでもお聞きになることができます。

コミュニティ放送の運営から除外される外国籍住民 ~電波法の外国人差別を正す~

 2011年4月1日に運営母体を株式会社から特定非営利活動法人に変えたFMわぃわぃが、在日外国人に差別的な電波法の壁にぶつかりました。
 
FMわぃわぃの始まりは、阪神淡路大震災時に在日コリアンが被災者に震災情報を発信したミニFM局です。その動きに日本人やベトナム人などが合流し、一緒に救援、復興に取り組んできました。

その活動を震災救援時だけでなく、復興のまちづくりの中に位置づけていくために、多くの市民から寄せられた寄付金を資本金にして運営母体「株式会社エフエムわいわい」をつくり、1996年1月にコミュニティ放送の免許を取得しました。

以来、声なき声を社会に伝え、コミュニティの課題解決と異文化間対話の促進に貢献すべく活動を続けてきたのがFMわぃわぃです。

そして昨年、国籍や民族にかかわらず、より多くの市民が参加するだけでなく、オーナーとして支えていくコミュニティ放送局になることを目的に「特定非営利活動法人エフエムわいわい」を設立し、放送免許を「株式会社エフエムわいわい」から承継するため、放送免許を交付する総務省近畿総合通信局への申請を進めました。

外国籍住民は放送局の理事、取締役になれない

 放送局を運営する法人は、1950年に施行された電波法第5条第4項第2号によって、その法人の種別にかかわらず、「外国籍の役員が議決権の5分の1を超えてはならない」「外国籍の役員は業務を執行できない」「議決権を持つ会員(または株主)のうち外国籍の会員(または株主)の比率が20%を超えてはならない」ことになっています。

「特定非営利活動法人エフエムわいわい」は放送を継続していくことの地域社会に対する責任を鑑み、遺憾ながらも電波法に従い、理事8人のうち1人を非常勤の外国籍理事(韓国籍)とし、総会議決権を持つ会員の外国籍比率も20%以下としました。

 ところが、総務省近畿総合通信局の担当者に確認の上で放送免許承継の申請書類をいよいよ提出しようとしたときに、「特定非営利活動法人エフエムわいわいの役員構成では放送免許を交付できない」という連絡が、総務省近畿総合通信局の担当者から入りました。

理由を質すと「非常勤、常勤を問わず、理事はすべて業務執行権を持つことになることが判明した」という説明がなされました。

総務省の本省(霞ヶ関)にも確認をしたところ、業務執行権とは「直接業務を執行していない役員(社外取締役等)であっても、取締役会や役員会において議決権を有している以上、業務を執行する役員に含まれる」というのが公式見解でした。

 これは実質的には、日本の放送局の役員に在日外国人がなれないということです。「公共資源である電波が外国人に奪われない」ことを目的に制定されたこの法律が60年を越えて多文化・多言語コミュニティラジオ局に襲いかかったのです。

法律そのものの矛盾が露呈したことになります。

東日本大震災の災害ラジオ局でも課題浮上

 東日本大震災の被災地では、コミュニティ放送局や急遽立ち上がった十数局の災害ラジオ局が被災者にきめ細かな情報を伝えるとともに、寄り添い、心の癒しとなる放送を続けています。

そして、阪神淡路大震災時のFMわぃわぃと同様に、日本語のわからない外国人被災者に多言語で情報を伝えている放送局もあります。

しかし、一方では、外国人被災者がいるにもかかわらず「重要性が低い」という運営側(自治体)の判断で、外国語放送の時間を別の内容に変えてしまった放送局もあります。

外国人被災者の生の声が、運営側に届いていないため、そういった事態が起こるのです。

定住外国人の参画(所有、運営、参加)は不可欠

「コミュニティ放送とは、声なき声を社会に伝え、コミュニティの課題解決と異文化間対話の促進に貢献するもの」と国連や欧州議会では定義されています。

しかし、日本では商業放送(つまり民放)と同じくくりで、放送法、電波法のもとで運用されています。

多文化で豊かなコミュニティづくりには在日外国人のコミュニティ放送への参画、つまり所有、運営、および参加は不可欠です。

 法やルールはその本来の目的が何であるのかを、時代や状況に応じていつも柔軟に振り返ることが必要です。

もし矛盾があるのなら勇気をもって変えていく謙虚さが必要です。人々や社会が日々成長し進歩しているこの時代の中で恥ずかしくない法やルールであってほしい。

FMわぃわぃは仲間達とともに、その運動に取り組んでいきます。

2011年7月9日
特定非営利活動法人エフエムわいわい 一同

ユニバーサルデサインSCK葉月の前坂幸子さんをお迎えして

               

7月7日、「ふれてあれこれ好奇心アイtoアイズ」ではユニバーサルデサインSCK葉月の前坂幸子さんをゲストとしてお迎えしました。

前坂幸子さんはユニバーサルデサインSCK葉月を1年前始めたそうです。
今回は、仕事の内容やこれからの展望について語っていただきました。

○なぜユニバーサルデサインSCK葉月を始めようと思ったのか?
誰もがおしゃれをしたいです。高齢者や障害者でも好な色で着やすい服が必要としていますが、なかなかない!
元々洋裁が趣味だった前坂さんは、60歳で会社を退職して、神戸の服装専門学校に通い始めました。
若い生徒と一緒に洋裁の技術を学ぶことはとても楽しい2年間だったそうです。
卒業制作展示のときに、UD(ユニバーサルデザイン)のことを知り、高齢者でも“優しい”服や、
車いすでも着やすくて脱ぎやすい服を作ろうと思いました。
また寝たきりの親のために、服を買いに行った際、「おかしいな」と思った事があります。
介護する側が「楽(ラク)」な服が売られているのに、介護をされる側の視点で作られた服が少ない。
大きなファスナーがついていて開けやすく介護しやすいことも大切ですが、
特別な服を作るのではなく、普通に売られている服に工夫を加える事で、
介護される側が「着やすい」服が作れるのではないか?
こういう思いで二人の友達と一緒にSCK葉月を始めました。

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7月6日のまちイキ水曜日は被災地レポート


「水曜日のホットニュース」の電話中継は、環境ジャーナリストでグリーン・アクション代表のアイリーン・美緒子・スミスさん。
原子力発電所の完全撤廃として「原発さよなら署名」の運動に取り組んでいます。
「グリーン・アクション」で検索しネットから署名ができます。
賛同する方はご署名をお願いします。
7月10日に「原発さよなら関西集会」が開かれます。
詳細は(美浜の会)06-6367-6580まで。

今日の「水曜日のおすすめのコーナー」は被災地レポート。
青木真兵君、湯川佳奈さん、有吉真紀さん、そして先週のホットニュースのコーナーで被災地から電話出演して下さった岡本篤さんにゲストに来ていただきました。
今回は宮城県南三陸町からのレポート。
被災者の仮設への移動は進んだが、それはプレハブが与えられただけで、水道水は飲めないし、家財道具も自分で揃えなければならないことに住民はとまどっているとのお話。
「被災者は悲惨な被害を話したがらないと思い込んでいたけど、むしろ逆で、話すことによって癒されたいと望んでいる。」とは青木君の弁。
被災者が望んでいるのはコミュニケーションです。
ビールを持ち込んで、被災者と語り合ったことが一番喜ばれたとのこと。
必要なのはお金じゃなくビールです。

水曜日からリスナープレゼント
女子プロ野球のチケット欲しいと書いてfaxかEメールを送っていただくと、後期日程のチケットをペアで5組10名様にプレゼント。
7月23日(土)福知山球場14:00、25日(月)ベイコム野球場(尼崎)18:00、31日(日)わかさスタジアム京都18:30、どれでも使えます。
Fax番号078-736-2211、 Eメールはyy778@tcc117.orgです。

絵本作家溝江玲子の「ももっちおばちゃんのラジオお昼便」で朗読されている「ドウガネブイブイ」が動画になりました。

ドウガネブイブイ by ジュン・フクミツ(詩:溝江純、曲:福光潤)
毎週水曜日13時からの絵本作家溝江玲子の「ももっちおばちゃんのラジオお昼便」で朗読されている「ドウガネブイブイ」が動画になりました。
FMわぃわぃのお正月番組にも出演いただいた特許に関する英語翻訳者福光潤さんが、「ドウガネブイブイ」に非常に感銘を受け、その作者である溝江純さんのお誕生日プレゼントとして制作されました。

ドウガネブイブイ

ドウガネブイブイ―院内学級でまなんだこと~「お話ノート」より 作 溝江 純 [単行本]

関西学院大学総合制作学部山中速人研究室制作番組「それぞれのボランティア活動を通じて~私達にもできること~」第7回

関西学院大学総合政策学部ゼミ生

2011年7月5日火曜日13時からの関西学院大学総合制作学部山中速人研究室の実験番組は、現在それぞれの東日本の大震災におけるボランティア活動について報告しています。
今回は第7回目「どこでもできるよ!ボランティア」と題して登坂彰識、多井章人、藤澤嘉洋、助野駿、森貴祐が担当します。
FMわぃわぃの番組は周波数77.8メガヘルツ、インターネットはサイマルラジオで同時放送、またこのコーナーはポッドキャスティングとして関西学院大学のサイトでいつでもお聞きになることができます。

神戸市長田区から世界の言語で放送しています。