たきび120号(2014/1/17)

 最近、NPOのまわりでも“クラウド”という言葉が普及しはじめた。WebメールやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・システム)はもちろん、「クラウドファンディング」というクラウドを活用して活動資金を集めるという活動も登場した。この流れは加速していくことだろう。しかし、人と人の直接のつながりや紙媒体をつかって情報を伝えたりすることの大切さは消えてなくならない。たかとりコミュニティセンター(TCC)でもこの両輪を生かした活動が増えてきている。

 昨年、ひょうごんテックは2回のテックカフェを開催した。1回目はテックカフェでは「いまどきのネットとのつきあい方」と題したものだった。便利さから急速に広まりつつあるLINEといったSNSなどがスマートフォンで使われていること、便利さの背後にあるトラブルやリスクを知って対処する必要があることを学んだ。

 2回目では、新しい形のテックカフェを開くことを試みた。テックが他の団体が有機的にコラボレーションしカフェを開催する試みだ。今回はTCC内で活発に活動を行っているリーフグリーンと一緒に「タブレットを動かして見ましょう体験会」とう企画を練り上げた。ひょうごんテックは技術と講師の側面で、リーググリーンは広報をする側面でそれぞれ役割を担い、当日を迎えた。TCCの食堂にリーフグリーンのサービス利用者の方やスタッフなど20名以上の方の参加を得た。講座を通じてお互いのことを知り合うこともできたことも、うれしいことだった。

 今年はひょうごんテック設立10年を迎える。ITをつかってNPOを支援し、そのNPOが社会問題を解決していくことをお手伝いするという、ひょうごんテックの初心に戻って活動を続けていきたい。

ヨシノタロウ