たきび121号(2015/1/17)

震災20周年の日がやってくる。この20年でIT環境も大きく変わった。パソコンも普及し10年前に中古パソコンの提供に取り組んだことも一昔前だ。ネット利用はあたりまえでスマートフォンが普及しはじめている。たかとりに関して言えば、震災当時あれほど苦労した多言語入力・印刷も本当に簡単になった。

  ひょうごんテックは昨年開催予定していた設立10周年企画を一年遅らせることになった。すぐ隣のFMわぃわぃで送信機などの老朽化・故障による放送停止事故が起こったことが理由の一つだ。10年以上ぶりの大きな故障に対して全力で技術支援をおこなった。16年以上前の技術資料を読み直し長期安定している機器が不意に故障すると本当に大変だということを学んだ。

 この対応のさなか、普段顔をあわせないさまざまな関係者の想いがはっきり伝えられてきた。久しぶりに技術者の友人からも連絡があった。ITを通じて人と人とをつなぐという、ひょうごんテックの目的の一つを思い出した。

 今年は、外に開く活動を一歩づつ進めるために「ぷちテックカフェ」という勉強会をはじめている。このような勉強会や10周年企画開催を通じて、技術支援と人のつながりの両方が大切であることを考え直すチャンスにしたい。

ヨシノタロウ