まちはイキイキきらめきタイム木曜日


東京古本屋街

写真は神田の古本屋街(撮影:朴明子)
まちイキ09,6,11号 担当:あっちゃんこと乾あつ子、心美人こと朴明子
◆オープニングトーク◆
先日、大阪城のそばのいずみホールで演奏会があった。合唱団「鶴」の演奏会。91歳になる桜井武雄先生。以前私も長い間この方の棒で歌っていたので先生と書いている。演奏会が終わってから先生は外で椅子に腰掛けて、皆から挨拶を受けていた。私は、「先生、来年も楽しみにしています」と言ったら先生は笑いながら、「来年は無理だよ」とおっしゃった。
でも楽しみにしていますよ、先生!今日の1曲目はその合唱団「鶴」の歌うロシア民謡「道」。


◆あっちゃんのキタの新地の四方山話◆
「ママの心知らず」。不況で暇なスナック、バーのママさんが嘆いている。お客さんのボトルの酒がもう少しでなくなるという時は、女の子が飲んじゃって次のボトルをキープしてもらう、というのが売り上げを伸ばす手段の一つ。そうやってお給料を払っているのに―。お客に、ママが飲めというんですよ、訴える女の子がいてママは頭を抱えているらしい。どこの世界でも自分の立場をわきまえないでお給料をもらっている人がいるようだ。
2曲目、世界の音楽。スペインの「セビリアを旅する女」。
◆情報お知らせコーナー◆
・オープンセミナー。コリアンの親たちが関西を中心20年近く前に保護者会が結成された。それぞれの会の活動を振り返って―。・韓国芸術総合学校提供による『絢爛たる韓国宮廷舞踊』「星に届いたため息」。朝鮮王500年は数百人から数千人に達する楽師と舞踊手らで宮中舞踊が絶えず行われていた文化の時代。舞台芸術として楽しめるようにしたものを公演する。京都造形芸術大学が主催。(この大学は昨年、韓国芸術総合学校と交流協定を結んだ。行きたいけれど他に予定が入っている。残念!)。・同志社大学日朝関係史講座(この講座は20周年を迎えるという。立派!)「メディアとしての朝鮮通信使」・日朝歴史探訪バスツァー、「但馬・日朝文化交流の足跡を訪ねて」。古代朝鮮文化の足跡を巡りながら、出石そばを味わい、豊岡のコウノトリの郷公園も訪ねる(集合が朝8時と早いが私はガンバッテ行くぞー)。
3曲目「ネガ マニル 私がもしも」歌っているのはアン・チファン。亡くなった韓国の前大統領ノ・ムヒョン氏が好きだったそうだ。
◆ヨロガヂイヤギのコーナー◆
「コミュニティメディア国際ラウンドテーブル2009」。私も参加したのでその報告を。東京で9日夜開催されたので、昨日帰ってきた。録音したのを新幹線の中でずっと編集していた。英語を日本語に通訳した部分だけ取り出す作業は私の小さな録音機では大変だ。
この会議は、コミュニティメディアの制度をつくるための議論をする場だった。参加者は80数名という小規模な集まりだったが、関心のある人たちが多く、大変熱のこもった議論がなされた。以下、英国やその他ヨーロッパで活動をしているスティーブ・バクリーさんの話を一部分流す。
コミュニティラジオの4つの特徴。独立性。市民社会に根ざしたもの。経済的でなく社会的な利益のために。市民の参画。これは番組作りだけではなく運営に関しても。コミュニティメディアという場合、インターネットやテレビも含むが私たちはラジオを中心にしている。それは発展途上国、都市から離れた農村地帯、貧しいコミュニティで一番手に入れやすいメディアがラジオであるから。
放送したい、と思っている人々に法的なアドバイス、技術的なアドバイスを提供する。非営利しかも市民社会に根付いた放送のための法的な枠組みを作ろうとコミュニティメディアの活動家と研究者とネットワークを作って活動をしている。英国・欧州での取り組みの戦いは非常に長かった。AMARCのような世界的なネットワークが重要だと考える。1983年英国でコミュニティメディア教会を設立。きちんとした非営利のフリーラジオを法的に確立した。
次にマヴィック・カブレラさん。フィリピンの女性。アメリカからやってきた。
コミュニティメデイアのみならず他の分野でも女性の平等の権利、または女性の進出などに関して活動している。メディアのなかでの課題は女性の登場が限られている。メディアで働く環境も女性が働きにくいという状況がある。報道内容で女性が取り上げられるパーセンテージは、1995年から5年ごとに3回統計を取ったのを見ると、いずれも女性20パーセント前後、男性は80パーセント前後。女性にどのくらいの決定権があるか。ある大学の調査では、編集デスク、ディレクターやプロデューサーなど決定権を持つポジションに就くのは30パーセント足らず。
メディアの描く女性像、男性像。男性はリードし独立性があり、女性は夫に尽くし男性の支えを必要とするといったものが多い。それらが男性の女性への暴力を助長したり不公平さを固定してしまう。コミュニティメディアもこれらの問題に無縁ではないが、少なくともまだ可能性はある。女性が参加したり番組作成だけでなく放送局の運営にも参加する可能性をより多く有している。それはは非営利であって、コミュニティに根ざしたものであるから、資格や学位に縛られないという性質からきている。
以上がお二人の話の要旨である。それぞれに興味深い内容であった。
その他の報告は、北海道からエフエムピパウシの萱野志朗さん、大阪remo代表、甲斐さん。そしてエフエムわぃわぃから私と、他に映像報告などがあった。
活発な意見交換と新しい知識と、懐かしい顔に出会って有意義な夜だった。
今日最後の曲は英国から来たスティーブ・バクリーさんに敬意を表して
ビートルズの「イエス・イット・イズ」。             
会場の様子を撮る機会が無かった。翌日ホテルから近い神田の古本屋街を歩いたので、その写真を載せよう。歴史のある店が多いようだ。仏教関係の本とか、岩波新書を主に扱っているとかそれぞれ特徴をもっているという。ステンドグラスをはめ込んだ店があった。この写真で分かるかなぁ。  朴明子記