インドネシア火山噴火被害


現地ジョグジャカルタから現地のキーパーソンたちの長田まちあるき

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FMわぃわぃは、2012年10月からJICA草の根技術協力事業として、インドネシア・ジャワ島中部のムラピ火山噴火・土砂災害の地域でコミュニティの防災力を高める国際協力活動を、阪神淡路大震災以降に培った経験をもとに実施しています。
10月1日から10日の間、インドネシア・ムラビ火山被災地周辺のリーダーやNGOメンバーが日本を訪れました。
彼らは1日から5日は北海道、6日から10日の間、神戸に滞在しました。

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今回、私、FMわぃわぃの神戸大学大学院からのインターン生河邉が、長田でのフィールドワークについてレポートいたします。

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私は10月9日に行われた神戸長田地区の防災フィールドワークに同行しました。
最初に新長田駅周辺を訪れました。そこで、金千秋さんが震災当時の状況を説明し、彼らはその悲惨さからの復興ぶりに驚いていました。

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その後チャリティーショップ・フリーヘルプ長田店を訪問しました。セカンドハンドの衣類を販売しており、その利益が地域の社会的弱者のサポートに使用されるというビジネスモデルに感心していました。また、セカンドハンドとは思えない品質や、種類の充実ぶりもあってか思わず長居して、Sukimanさんたちは、正装用のジャケット、革ジャンはじめたくさんのものを購入しました。(写真はボスのためのジャケットだ!と喜んでいる、Sukimanさん)

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神戸市立地域人材支援センターの神戸の何万点もの写真をデータ化している神戸アーカイブ写真館で東充さんからお話を聞きました。震災当時の写真を用いてお話してくださり、彼らは当時と現在のギャップに増々驚いていました。
また、センター内の展示写真も見て回りました。

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その後、商店街に向かい、肉のデパートマルヨネ本店で専務正岡建二のさんのお話を聞きました。
彼らの地域では牛などの家畜も大きな被害を受け、家畜の防災にも力を入れているため、熱心に聞いていました。
Temonさんは無償でここまで丁寧に熱心に説明してくれる人はインドネシアではなかなかいないとおっしゃっていました。

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フィールドワークの最後に新長田・六間道3丁目商店街のカフェ・ROKKENMICHI3で寛ぎ、当日の感想を伺いました。
以下がフィールドワークに参加したインドネシア・ムラビ火山被災地周辺のリーダー・NGOメンバー4名の感想です。
◆感想◆
・Sukimanさん Lintas Merapi FM 代表
フィールドワーク中は常に学びの時間でした。日本に来る前は、日本のコミュニティについて考えず、ボランティアも盛んではないというイメージがありましたが、実際は違いました。自分自身の利益よりコミュニティの利益を優先する考え方が日本にもあり、その点はインドネシアと共通していると感じました。

・Fatchur Rohmanさん(愛称Maman) Combine Resource Institution (NGO)職員
災害当時のアーカイブはとてもいいアイディアだと感心しました。また、街歩きをしていても震災被害の雰囲気が無く、復興がとても速かったのだろうと思いました。インドネシアよりもきめ細やかな復興政策を見習いたいです。

 

・Widodoさん(愛称Armet) Geminestiti FM代表
同じ災害被害を繰り返さない為の都市計画が非常に充実していると感じました。また、マルヨネさんの専務、正岡さんの商売において利益だけでなく品質を非常に大切にする姿勢に感銘しました。

 

・Temon Temu Slametさん (愛称Remon) Gema Merapi FM代表
このフィールドワークでは様々な勉強ができました。長田の街は色んな無駄と損失が少ない上、コミュニティの事業に係わる人たちは非常にプロフェッショナルでコミットメントが高いなと感じました。

 

以上レポートは、河邉志麻 (神戸大学大学院1回生)でした。