コロナ災害下のみなさんへ たかとりコミュニティセンター代表神田裕



2020年5月コロナ災害にあるみなさんへ
阪神・淡路大震災以後25年に渡って活動を継続している特定非営利活動法人たかとりコミュニティセンター代表神田裕よりメッセージ。たかとり教会正面入り口。
中庭北側。
中庭南側。
教会キリスト像。
救援基地、教会、コミュニティセンター事務所。
聖堂前、集会やミサはありませんが、祈りの場は開いています。
すべての入り口にはアルコール設置。
1階のコミュニティセンター入り口。
2階の事務所に用事のある人は電話をします。
1階のリーフグリーンの入り口です。
2階事務所前にもアルコールを設置。
8割削減の2階事務所。

みなさん、こんにちは。たかとりコミュニティセンターの神田裕です。
新型コロナウィルスが猛威を奮ってきました 緊急事態宣言も延長され益々この脅威は広がり続けています。

たかとりコミュニティセンターのある教会も、日曜日の公開ミサ及び集会の中止が3月から続いており更なる延長も発表されました。それを受けてTCCの母体であるたかとり救援基地も4月からしばらく活動を休止しています。

25年前に大震災を体験し「災害」の怖さを嫌というほど知りつくし、それをきっかけに多くの人たちの支えによってこれまで前向きに歩んできた私たちです。災害が発生すれば進んで現地に赴き対策を練ってきました。
直接に顔と顔を向き合わせての「出会い」や「つながり」を支えにしてこれまで歩んできました。

ところが、まさかこんな「災害」を体験することになるとは夢にも思っていませんでした。今回の「災害」はこれまでの常識が通用しないものだと知りました。
何かしたいのに何にもできない!駆け付けたいのに駆けつけることができない!体を動かして顔と顔を向き合わせないことが「災害」を防ぐことなんだということを知りました。

ただそれでも、この「災害」に顔と顔を向き合わせて闘っておられる方々がおられます。 医療や介護の現場で実際に体を張って働いておられる従事者の皆さんに、心から敬意を表したいと思います。 

今は不安でいっぱいですが、こんな時にこそ自分のことだけでなく隣の人を思いやれますように、人と人とが分断されてしまわないように、お互いが傷つけ合うことのないようにしたいものです。

そして今から、コロナが終息した後のことをみんなで考えてみましょう。「国境を持たない見えないウィルス」に今は翻弄されていますが、ポジティブに考えれば私たちもいっそ、このウィルスに倣って「国境を持たない見えない思考」でものごとを捉えなおし、見えないウィルスの正体が分かった時には、「国境を持たない見える世界」を創り上げていきたいものです。

みなさん、今は25年前に比べると通信事情も格段に発展し、直接に顔を向き合わせなくてもつながって行くことができます。今は、直接に向き合うのはしばらく控えて、逸る思いを抑え、十分にエネルギーを蓄え、また復活して動き始めるときに 心機一転心を一つにして前に進んで行こうではないですか!

たかとりコミュニティセンター
代表 神田裕