ムラピ登山 ~ ムラピ山の防災に取り組む人たちの絆を深める


10月18日(土)夜遅くから19日(日)午前中にかけて、ムラピ山の防災に取り組む地元コミュニティラジオ局の仲間やその友人たち、100人近くと、ムラピ山に登りました。ムラピ山は、4~5年に一度噴火する活火山です。ムラピ山は2010年の10月~11月初めに最後に大きな噴火がありましたが、そのメモリアルも兼ね、FMわぃわぃは昨年に続き、この時期の登山イベントをムラピ山のコミュニティラジオ局とともに開催しまいた。また、この活動は、ムラピ山の防災に取り組む人たちの団結力を高めるきっかけともなっています。


今年はまず、ムラピ山の噴火と自然、防災とコミュニティに関する映画2本をみんなで鑑賞し、ムラピ山における防災について考えました。そして、いよいよ登山です。
ムラピ登山前<登山前>
私(岡戸香里)は初参加で、登山をするのもかなり久しぶり。登る前は、いろいろ不安もありましたが、自分のペースでゆっくり登ることもでき、とても楽しめました。加えて、学びもたくさんありました。一歩一歩、休み休みでもあきらめずに登れば、最後には頂上に着くことができること、当たり前なことかもしれませんが、人生や普段の生活と一緒だなと感じ、勇気づけられる気分でした。今回は100人近い参加者が7グループに分かれて登ったのですが、各グループ、ムラピ山をよく知っている地元コミュニティラジオ局のメンバー(普段、レスキューなどもしています)が、2人ついてくれ、とても安心感がありました。危ないところでは、懐中電灯をかざして待っていてくれ、また、遅れるメンバーも待ってくれ、登りにくいところは手を引いてくれました。このように、大変な時には、助けの手を差し伸べてくれる人の手を遠慮なく借りてもよいこと、すべて、自分だけで解決しようとしなくてもよいこと、助けの手を差し伸べてくれる人の有難さを、改めて感じました。そういう意味でも、助け合えるコミュニティの大切さについて改めて考えさせられました。
ムラピ山頂に向かって <ムラピ山頂に向かって>
頂上手前のベースキャンプに着く前から、大風が吹き付けて、霧も濃くてとても寒く、ベースキャンプでは、みんな凍えました。暖かいジャケットを着るだけでは足りず、岩陰にみんなでくっついて座って暖を取りました。待つこと40分ぐらい、辺りが明るくなり始めた5時すぎぐらいに、空が赤く、とてもきれいになりなってきました。雲の切れ目から日の出も拝め、隣のメルバブ山の美しい姿にも感動しました。
ムラピ山からメルバブ山をのぞむ <ムラピ山からメルバブ山を望む>
登山仲間 <仲間たちと>
整備されていない登山道を登り下りすることはとても大変で、みんな何度も滑って転びました。でも、いろんな人に助けられながら、励ましあいながら、全員無事登山を終えることができました。こうして苦労を共にし、きずなを深めて、ムラピ山での防災活動がますます発展していくことを期待しています。
(岡戸香里)