ユニバーサルデサインSCK葉月の前坂幸子さんをお迎えして


               

7月7日、「ふれてあれこれ好奇心アイtoアイズ」ではユニバーサルデサインSCK葉月の前坂幸子さんをゲストとしてお迎えしました。

前坂幸子さんはユニバーサルデサインSCK葉月を1年前始めたそうです。
今回は、仕事の内容やこれからの展望について語っていただきました。

○なぜユニバーサルデサインSCK葉月を始めようと思ったのか?
誰もがおしゃれをしたいです。高齢者や障害者でも好な色で着やすい服が必要としていますが、なかなかない!
元々洋裁が趣味だった前坂さんは、60歳で会社を退職して、神戸の服装専門学校に通い始めました。
若い生徒と一緒に洋裁の技術を学ぶことはとても楽しい2年間だったそうです。
卒業制作展示のときに、UD(ユニバーサルデザイン)のことを知り、高齢者でも“優しい”服や、
車いすでも着やすくて脱ぎやすい服を作ろうと思いました。
また寝たきりの親のために、服を買いに行った際、「おかしいな」と思った事があります。
介護する側が「楽(ラク)」な服が売られているのに、介護をされる側の視点で作られた服が少ない。
大きなファスナーがついていて開けやすく介護しやすいことも大切ですが、
特別な服を作るのではなく、普通に売られている服に工夫を加える事で、
介護される側が「着やすい」服が作れるのではないか?
こういう思いで二人の友達と一緒にSCK葉月を始めました。


○前坂さんが今まで何をしてきたか?
洋裁の教室をやっています。車いすに乗っている方に頼まれて、服も作っています。
また東日本大震災の被災地の保育園のために、150個の手作りスクールバックを作りました。
前坂さんは子ども会に関わっていたことがあり、大震災のときは、まず子どものことが気になりなったそうです。
まちの中で服を見かけると、それをどういう風に変えたら、着やすくなるか、ふとユニバーサルデザインのことを
考えてしまうそうです。
障がいを持つ方に、デニムは生地が固いから着心地が悪いだろうと思いこんでいたら、
ある方がデニムを着ていて、「着やすい」と言っていた。
「『着やすいさ、着にくさ』は、頭の中だけでは分からない、当事者の声をもっと聞かないといけない」と気がついたそうです。
今でも毎日が勉強です。

○これから
「私は洋裁しかできない。洋裁をやって人助けができたら嬉しい」。
縫うことが好き、デザインが好き、パターンを作るのが好き、いろいろな人が集まって、
服を作ったら楽しいだろうと思う。自分が作った服が”着やすい”と言ってくれたら嬉しい。
いろいろな方の話を聞いて、誰もがおしゃれを楽しめる世界を目指しているそうです。

○感想
私は前坂さんの話を聞いて、夢を追って人助けするのいつでも遅くないと思いました。こういうボランティア精神がをみんなが持っていたら被害地の人達は早く助かるな〜。高齢者や障害者の事は絶対忘られてはいけないと思い、前坂さんみたいな人がちゃんとそういう人達の事を思って手助けしていると思ったら安心します。私は前坂さんのことを応援して、もっといろんな人が前坂している事を知ってくれたら嬉しいです。(ボランティア松浦賢志)