被災地(福島)支援をよそおったヘイトスピーチを許さない抗議行動!


「支援をよそおったヘイトスピーチを許さない !」
FMYY「放射能と生きる」シリーズ番組の制作チームが、シノドス国際社会動向研究所が主催する「Fact Check福島」が掲載した辛淑玉さんに対するヘイト記事に抗議文を送りました。
資料2:抗議文

(研究所代表理事・芹沢一也氏への手紙より抜粋)
…… 私たちは、阪神淡路大震災の被災地、神戸市長田区のコミュニティラジオ局「エフエムわいわい」でラジオ・シリーズ番組「放射能の時代を生きる」(201年4〜5月放送)の制作に携わった研究者、放送人です。

貴研究所が主催するネットサイト「Fact Check 福島」に掲載された3月16日付けの記事「ドイツ2都市で開催された講演会で福島に関するデマを拡散」が辛淑玉さんの名誉と社会的評価をおとしめ、そして、すでにMXテレビ「ニュース女子」のフェイク報道によるヘイトスピーチで受けている精神的苦痛をさらに深めることになるのではないかと危惧し、「抗議文」を送ります。

辛淑玉さんは、阪神淡路大震災の発災直後から被災地に駆けつけ、被災者の支援に奔走してくれた大切な友人です。私たちの番組制作にも、実に多くの協力をしてくれました。

抗議文を送る理由には、問題の記事が、たんに辛淑玉さんを貶めるだけでなく、今日、拡大しつつある排外主義を背景とし、とりわけ被災地における差別や偏見の拡大、そして、被災者の分断や対立をも招来させる危険な傾向をもつことに対する強い懸念があります。

私たちは、阪神淡路大震災の苦難を、国籍や文化背景にかかわりなく、多種多様な住民が協力することによって乗り越えてきました。そのような経験を共有する以上、今回のような、被災者支援を装いながら排外感情を巧みに扇動するような卑劣な行為を許すわけにはいかないのです。

2018年4月6日
山中速人(関西学院大学総合政策学部教授・メディアリテラシー)
金千秋(特定非営利活動法人エフエムわいわい・代表)
朴勝俊(関西学院大学総合政策学部教授・環境経済学)
下之坊修子(映像発信てれれ・代表)
吉野太郎(関西学院大学総合政策学部教員・物理学)