2018年から2019年へ「FMわぃわぃニュースレターvol.4」


2018年は「災」という字で締めくくられました。FMわぃわぃは24年前の「災」ともいうべき阪神・大震災から生まれました。「災」は多くの哀しみを生み出します。しかしそれだけではない…ということを強く思うFMわぃわぃの24年の道のりです。

震災は、まちのなかにあったたくさんの困りごとを人々の前に否応なく掘りだしました。ひとり一人の違い、その違いから起こる問題も多く、それをひとつずつ解決していくことは、とても辛抱のいることです。

思えば当時からFMわぃわぃは、そんなたくさんの違いを声に出してみんなで共有すること、そこからなんとか解決策を見つけていこうと手を取り合う、そんな場所でした。

そもそも違いを口に出すことは、なかなか勇気のいることです。私たちは黙ってしまう、気後れする人々がいることに気がつく社会を創るための力になりたいと願っています。そしてその声を小さくても人々に伝え続けることがFMわぃわいのその誕生の時からの使命でもあります。

コミュニティメディアFMわぃわぃの役割として、番組制作や配信も重要ですが、地域での活動、「場としてのFMわぃわぃ」というものがあります。今年度、その種の芽吹きが感じられました。わぃわぃの新体制と同時期にスタートした小学生たちの番組がありました。その子らが成長し、中学生が学校の外の居場所として集まる番組「放課後ジュニアラジオ部」が始まりました。まるで放課後の溜まり場のような、親でも先生でもコーチや塾教師でもない大人たちと作る番組というものです。またその親も含め、ママたちの集まりも生まれています。さらにそこからお互いの職場がつながったり、番組が制作される土曜日に同じくたかとりコミュニティセンターに集う、ラテンコミュニティの親たちともつながったりとわぃわぃを通じた出会いが広がっています。

年代、国籍、働き方も違う、多様な人々との出会いを提供できることは、メディア=繋がりを作り出すというFMわぃわぃの存在が生かされている部分に感じられ、大きな喜びです。

今後は地域の人々に「ますますFMわぃわぃ元気です」の呼びかけをチラシや地域イベントへの参加などでお知らせし、地元の人が立ち寄りたくなる、地元の人気ものFMわぃわぃを目指していきますので、いろんなお知恵をおかしいただきたく、よろしくお願い申しあげます。   2019年新年に寄せて 代表理事 金千秋

いわゆる産休・育休に当たる期間、わぃわぃでの事務局の役回りをお休みしています。少し離れてみて感じるのは、わぃわぃの現状のわかりにくさ。なんとかしてみなさまにお伝えしたいと、ニュースレターもお届けしていますが、なかなか「?」な部分も多いのではないでしょうか。

番組制作や場づくり、地域イベントへの参画、被災地とのネットワークやインドネシアの仲間たちとの活動など、伝えることはたくさんあれども手が足りない…と頭を悩ませていたところ、神戸市とNPOが実施する社会人短期ボランティアプログラムを通じて参加してくださった有志の手で、わかりやすいパンフレットが完成しました!まったくわぃわぃを知らなかったみなさんが、番組の視聴、スタッフやクルーへの聞き取りを重ね、わぃわぃの強み弱み分析を経て、わぃわぃの活動を届けなければいけない人を明確にした上で「この活動が広まらないのはもったいない。知らない人、興味を持ってくれている人にこそ伝わるように」と愛情をこめて作ってくださいました。みなさんにもお届けいたしますので、ぜひ楽しみにお待ちください。

せっかくこうやってお知らせを受け取ってくださっている方の中にも、「応援はしているけど、なんだかよくわからない」と感じている方もいらっしゃることでしょう。実際にそのような意見をくださる方もおられ、いかにもったいないことだろうかと痛切に感じました。わぃわぃの使命として、小さな声が発信できる場であること、そして社会の中に理解や共感のつながりを生んでいくことがあります。そのために2019年はもっとわかりやすく活動をお伝えすることを目標にしたいと思います。

そしてみなさまにお知らせです。2019年度にはわぃわぃのインターネット配信がさらに変化します。これまでのタイムテーブルに合わせて聞いていただく形式から、ホームページで番組を見つけて、そこから聞いていただく形式になります。(わかりにくくならないように、聞き方は改めてお知らせします!)

ホームページも新しくする必要がありそうです。またまた試行錯誤の1年にはなろうかと思いますが、ぜひご意見をお寄せください。       2019年新年に寄せて 代表理事 大川妙子

2019年も新長田駅前ピフレ広場にて、「1.17KOBEに灯りをを inながた」が行われます。

わぃわぃは例年通り会場の音響を担当します。またブースでは12時から14時まで、わぃわぃがインドネシア被災地で現在で実施中のコミュニティラジオを活用した防災力強化事業の一環より「バックパックラジオ」のデモンストレーションを行います。これを担当してくださるのは、BHNテレコム支援協議会、2004年のスマトラ沖地震、アチェ津波被害現場の情報発信支援活動で、出会った‎方々です。、また1999年台湾921大地震の被災地交流を通じて、ぺーパードームが移設された南投県のみなさんとインドネシアの方々を繋ぐことも予定しています。
リュックサック一つでラジオ局が開局できる「バックパックラジオ」は、見ものです!
また15時からは阪神・淡路大震災からの長い付き合いの音楽隊でハイチの支援も一緒に行ったソウル・フラワー・モノノケ・サミットが会場にやってきます。彼らとも2010年のハイチ地震支援を協働しました。

当日のボランティア活動はスタッフは会場本部で随時受付しています。詳しい内容は同封のチラシをご覧ください。
なお、当日の会場の様子は、後日インターネットにて配信する予定です。