「YY音源ライブラリ」カテゴリーアーカイブ

「長田今昔ものがたり」第68話

第68話 須磨の別荘と良主、住居の線引き 2017年10月28日放送

須磨の井上さん、神戸ではなじみ深い「ええし」という表現を「良主(えいしゅ)」で説明されます。住友さんとか須磨の別荘に住んだ人々もそうですが、西国街道沿いの旧家(前田さん、頼広さん、貴答さんなど)の方は御屋敷に住み、大正モダンというか、どことなく品があって、お金には執着しない、うらやましい存在でした。武庫離宮があったからかもしれません。一方須磨には、菅原道真の時代から漁師が住み、職人さんもいて、うまく住み分けてもいました。東西に2本の路線があり、地域もわかりやすいです。「良主」と「庶民」との小学校での、いまでいう「いじめ」も限定的でした。


68話 須磨の別荘と良主
(戦災・震災を耐え残る須磨の良主の邸宅。須磨区離宮前町には戦後までお屋敷が5~60邸あったが、現在は2邸のみとなった。)

10月最後のワンコイン番組「なぜ私はFMわぃわぃのボランティアに行くのか??」

12時からの「ワンコイン番組」が始まりました。
本日はFMYYからのtwitterがうまくいきませんでした。第4週土曜日進行の田村遊さん、参加はたえこさん、佃さん、金千秋、そしてミキサーは遊さんと駅で待ち合わせしてやってきた高松君です。


最初は先日の選挙結果について。そしてその後は「なぜFMわぃわぃでボランティアしているのか?」自分がどう考えているのか?FMわぃわぃってどういう存在なのか?見つめる時間でした。

今回のリポートは土偶製作者の田村遊さんです。
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前半は10月22日の衆議院選挙。まずはそれぞれの感想を話し合いました。たえこさんが、パソコンですぐさま検索、データによる選挙結果に出してくれたので、そのデータに伴った感想も述べました。

それと最高裁判所裁判官国民審査の投票は、有権者がどれほど、それぞれの裁判官の判決を把握しているか?選挙公報に各裁判官の履歴や主な判例は掲載されているようですが、もっと有権者が分かりやすく知って貰うためには、、、という話をしました。(ちなみにこの国民投票は棄権することができるそうです)

→ここで13時半からの番組のため佃さん退室。

後半はボランティア活動について。
残った4人の参加者で各ボランティアに対するそれぞれの思いを話し合うことになりました。
まずは田村遊の思い。
本日の第4週土曜日は、自分は進行役として少しの無理はしてもこの時間のために(交通費、時間をかけて)FMわぃわぃに来る。それが自分のFMボランティアわぃわぃでのとしての立ち位置。
しかしこの日のように参加の申し込みがなく、放送直前まで参加者が来ない場合、前週の再放送にする方がいいのか?否や?
再放送にすれば、毎週土曜日ボランティアとして事務局体制としてやってきている代表二人の負担が少しでも減るのではないか。。。。
無理なくボランティア活動をするというのは、どういうことなのか?
そしてこの「無理」というのはどういうことを指すのか?それぞれの感じ方は?

しかしそんな思いを抱えながら、やってきた「ワンコイン番組」
実は「私はこんな番組をしたい」という確固たるものを持った番組もあれば、この「ワンコイン番組」は、会員や会員につながる人々が自分の話題、思いを続けるためにFMわぃわぃが設定しているだけでなく、こんな風にいろんな思い、内々のように思えるボランティアたちの心の声を語り合う場でもあるんだと実感しました。

本日いろいろ悩みながらもやって来たこの場所「FMわぃわぃ」、でも此処に来たら「ワンコイン番組」に参加したそれぞれが「何か」を感じ取り、「何か」を持って帰ることができる場所なんだと改めで確信しました。
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あなたも是非一度おいでくださいませ。
まちに住まいする人々は、それぞれが秘めたピカリをお持ちで、確かに何かを手に入れることのできます!

YYJournal 長田の視点~9月10月はFMわぃわぃのインドネシア事業~

9月23日と10月28日の第4土曜日2時からのYYJournal長田の視点は、FMわぃわぃの海外事情担当の日比野純一理事を招いて、インドネシアののメラピ山の仲間たちと何を目的にどんな活動をしているのかを聞きました。


KOBEビジョンひろめ隊♡ 10月の放送

KOBEビジョンひろめ隊
「神戸地域ビジョンフェスティバル」の開催
10月28日土曜日「KOBEビジョンひろめ隊」の番組のゲストは、
神戸地域ビジョン委員会の委員長と副委員長です。


11月11日(土)に、「神戸地域ビジョンフェスティバル」を
神戸ハーバーランド スペースシアターで開催します。

中国舞踊、二胡、シャンソン、ジャズ、和太鼓といった国際色豊かなステージと、
神戸地域ビジョン委員会各グループによる体験&参加&展示ブースを
ぜひお楽しみください。

「長田今昔ものがたり」第67話

第67話 お菓子やレトルトの工夫 2017年10月21日放送

「鶯ボール」は西尻池の「みなとや」のお菓子です。植垣さんです。マーケティングの工夫がすばらしい会社です。この近くの実業家で水垣さんがいます。MCCを創業された方です。レトルトでは超有名企業となっています。お話を聞けば「材木」が縁のようです。西神戸が大発展していた1900年はじめ、マッチ産業だけでなく、材料としての木材が大きな商売でした。水垣さんのご親戚は北海道で森林をもっておられ、「中村マッチ」の中村真次郎の勧めがあり、真野で缶詰ビジネスを始められたようです。ロシア人のモロゾフさんのチョコレート事業を真野で引き継いだ葛野さんも材木商で、バレンタインチョコで有名です。


67話 みなとや(西尻池)

10月の「南の風~奄美編」 島尾敏雄を語る会&奄美民謡研究

10月21日17時から18時の「南の風~奄美編」いつものように担当は大橋愛由等さん
今月は前半は、「島尾敏雄を語る会」そして後半は「奄美民謡研究」についての重層なお話の1時間です。

ゲスト紹介
(1)高木敏克氏(小説家。長田区在住)
(2)酒井正子氏(川村学園女子大学名誉教授、奄美歌謡研究者)
(3)清水かおり氏(ウタシャ、太原俊成民謡教室)

◆語りの内容
(1)高木敏克氏(小説家。長田区在住)☆神戸の作家としての島尾敏雄について語ってもらいました。
高木氏は、10月21日(土)に神戸文学館で行われるリレートーク「神戸から 島尾敏雄を問う 文学・思想そして奄美の位相から」のパネラーとして参加するので、トークの内容の一部を番組で紹介してもらいました。島尾敏雄は生涯さまざまな場所にかかわった作家ですが、神戸に実家があり、奄美から復員後、神戸に住み、ここからいくつかの作品を執筆して文壇デビューします。しかし現在、島尾を「神戸の作家」としてとらえる傾向が少ないために、高木氏があらためて島尾作品を読み直すことによって、再評価の試みをしたのです。(10月21日に開催されたリレートークで当日会場に配布しました冊子も添付しておきます)
10月21日(土)神戸文学館で行われたリレートーク「神戸から島尾敏雄を語る 文学・思想そして奄美の位相から」で熱弁を振るう高木敏克氏(右から二人目)
同日島尾敏雄に関するリレートーク当日に配布された資料01
同日島尾敏雄に関するリレートーク当日に配布された資料02


(2)酒井正子氏(川村学園女子大学名誉教授、奄美歌謡研究者)☆奄美歌謡の研究の最前線にたつ立場から歌謡全般のありようについて語ってもらいました。
奄美歌謡の研究者として著作・研究論考も多い酒井正子さん。FMわぃわぃ「南の風」には二回目の出演です。前回はFMわぃわぃの局舎がまだプレハブ造りだった時代。今回は東京から関西のシマウタ大会を見学するために神戸に滞在していたのを、日程を調整してもらって番組に出演していただきました。
酒井さんは、永年、研究のために録音・録画していた貴重な奄美(特に徳之島中心)の歌謡に関する音源、録画を、徳之島伊仙町に寄贈されました。これは素晴らしい行為です。現地で録音・録画したものを、現地に還元する(研究室に閉じ込めてしまわずに)その営為は、研究者としての良心を感じます。わたし(大橋)も20年以上「南の風」の番組のために録音してためている音源を神戸に抱え込むのではなく、いずれ奄美の各島に還元しようと考えていただけに(もちろん酒井さんが蒐めた量とは比較にはできませんが)酒井さんの寄贈の行為には賛意と讃辞を送りたいと思っています。
番組ではFMわぃわぃCDライブラリーとして制作した坂本武広さん(徳之島町山集落出身)の歌声を丁寧に解説してくれました。

(3)清水かおり氏(ウタシャ、太原俊成民謡教室)☆シマウタの師匠である太原俊成さんについて。
添付している写真(左)に映っている男性は太原俊成さん(ヒギャ唄の名手)、女性はカサン唄の女王・上村藤枝さん(いまやこのお二人はお亡くなりになっているので、この写真、かなり貴重です)。お二人がNHKテレビに出演して45周年にあたる時に開いた記念コンサートで撮影したものです。このNHKテレビの番組は日本ではじめて奄美のシマウタが全国的に放映された記念碑的な番組なのです。
奄美大島瀬戸内町出身の清水かおりさんは、太原俊成民謡教室で研鑽をつんでいました。太原さんの周りには、師匠のやさしい人柄にも引き寄せられ、いつも多くのお弟子さんたちが集まり、シマウタが後世につたえるべき大切なことを伝授していこうとする情熱が感じられました。そんな太原さんが2017年9月に逝去されたのは、残念なことです。
NHKテレビ出演45周年記念コンサートで花束を受けるウタシャの太原俊成氏(写真左・ヒギャ唄の名手)、上村藤枝さん(写真右・カサン唄の女王)。いまこの二人はお亡くなりになっているので貴重な写真