リーフグリーン かわら版

これからの高齢者支援施策について考える(通信81号)

近年まれにみる大型台風18号が近畿地方を襲い、大きな爪痕を残していきました。みなさま被害はございませんでしたか?我が家は防水が切れているらしく、あちこち雨漏りがして眠れぬ夜を過ごしました。一夜明けた近くの公園では、ユリノキの大木が何本も根こそぎ倒れていてびっくりしました。しかし悪いことばかりではなく、台風一過、涼しい秋風も運んできてくれ、連日の猛暑に疲れきった体を癒してくれています。

さて、9月より介護保険居宅支援事業が本格的にスタートし、早速第1号の利用者さんも決まりました。お祝いに作ってくださったフクロウの押絵が、事業の発展を見守ってくれているようで、喜びもひとしおです。リーフグリーンでは介護保険制度だけではなく、障害福祉制度と制度では対応出来ない会員同士の助け合い事業にも力を入れて活動してきました。「歳をとっても障害を持っても、住み慣れた地域で、住み慣れた家で暮らし続けたい。」そんな願いを実現するには住民同士が支え合うことが、なにより大切です。介護保険制度も財政が厳しくなり、要支援を切り離して、市町村が行う地域支援事業に移行させていく方針が打ち出されました。これからますます助け合い事業が必要になり、関心も高まってくると思われます。私たち制度外事業に携わる団体のネットワークである「ひょうごん福祉ネット」では、神戸市や市社協、あんしんすこやかセンター、市議会とも連携を取りながら、今後の高齢者支援策を考えていこうとしています。このことに関してご意見ご要望をお持ちの方は、ぜひリーフグリーンまでお寄せ下さい。利用者としての立場で、ヘルパーとしての立場で、それぞれの意見を出し合いながらより良い施策を考えていきましょう。

理事長 吉本 加津子