リーフグリーン かわら版

これからの高齢者支援施策について考える(パート2) 通信82号

世界中のあちらこちらで大きな災害が頻発しています。地球温暖化が原因なのでしょうか?台風も大型化し、先日はスーパー台風30号の高潮により、フィリピンに壊滅的な被害がもたらされました。なかなか救援活動も行き届かず、食糧や飲み水にも事欠く悲惨な状況のようですが、私たちも僅かなりとも支援金と祈りを送り届けたいと思います。日本でも近々大きな地震や津波・台風の襲来が予想されていますが、自分の命を自分で守るためにも情報収集をしっかりしないと逃げ遅れてしまいます。私たちも団体としてどんな取り組みが出来るのか、しっかりと考え、備えていかなければと思っています。
先日来話題になっている介護保険の改正に関して、要支援の訪問介護とディサービスのみが市町村事業として移管され、訪問看護や入浴サービス・リハビリなど専門的な技術を要する部分は介護保険にとどめるということが新聞紙上で報道されていました。前々から分かっていたことではありますが、介護保険財源が破たんしないように利用者を減らしていかないといけない状況になり、市町村は新しい制度設計に向けて動き出しています。これまでは介護認定を受けた人に対するサービス提供を減らすことばかりに目が向いていた行政も、そのためには、介護状態にならないように予防することこそが大切だと気付いたようです。私たちの活動は、まさにこの介護予防に位置づけられると思います。高齢になっても元気な会員が、サポートを必要とする会員の手助けをする。住民が自由に参加できる居場所を作って、互いに支え合いながら楽しく元気に過ごす。その中で生きがいを見つけ、困った時には助け合える関係が出来ています。リーフグリーンがこれまで介護保険制度外の方たちに対して提供してきた有償ボランティアサービスと、ミニディサービスやふれあい活動「ゆい」の実績が、どこまでこの新しい制度(地域支援事業)として認められることになるのか?しばらくは福祉ネットの仲間とも議論を交わしながら、神戸市にアピールしていきます。     
理事長 吉本 加津子