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神戸市内の地域資源調査をしました 通信88号

ひょうごん福祉ネットでは、平成30年の介護保険制度改正に向けて、神戸市内で高齢者の生活を支えるための制度外のサービスとして、どんな団体がどのような活動をしているのか調べてみました。調査の結果、生活支援に関しては残念なことに、以前は制度外の活動をしていたところでも、制度で手がいっぱいになってしまって断念した団体が多くなっていました。当団体でも、料金的には利用者の負担を考慮して運営可能ぎりぎりのところで活動を続けているので、このまま継続していけるのかヒヤヒヤしながら何とか踏ん張っている状況です。介護保険制度だけでは、自分の暮らしたい場所で自分らしく生活を続けることは難しくなっており、どうしても困ったときにすぐに助け合えるシステムが必要になっています。神戸市内では、コープや医療生協、高齢者生協などがその役割を担っていますが、私たちのように震災を契機に助け合い活動を続けているNPOもいくつかあります。これらの活動は地域の大切な資源です。どうか行政も住民の方々も、これらの活動が続けられるように協働していただきたいと願っています。一方居場所づくりに関しては、思った以上にいろいろな場が提供されていることが分かりました。地域福祉センターなど公共の場所だけでなく、団体事務所や集会室、空き店舗、自宅など様々な場所が住民に提供されています。またメニューも昼食会、茶話会、趣味サークルなど多岐にわたっています。だれでも自由に参加できる場として、もっともっと情報公開をして欲しいと思います。生活支援も居場所もみんなの資源、みんなの財産としてますます充実させ、継続させていきたいものです。      理事長 吉本 加津子