多言語センターFACILで、インターンシップ生として8月18日から8月29日までお世話になりました。実習の内容は、翻訳料算出のために原稿の文字を数える文字数カウントや、FACILのグループ団体であるコミュニティラジオ局、FMわぃわぃのラジオ番組の音源の書き起こしや番組出演、編集などをさせていただきました。緊張しながらの作業の中で、私は「人と出会い、その人の話を聞くことの喜び」について学びました。
例えば、FMわぃわぃの奄美の島唄を紹介する番組「南の風」のパーソナリティの大橋さんから、奄美についてたくさんのお話をお聞きしました。奄美には、「男女が対をなしていて、男性と女性という二つで一組」という対概念があります。このため奄美の民謡には、男女の掛け合いが多いのだそうです。また、この掛け合いは、姉妹(おなり/うなり)神信仰によって女性が尊重されていることから、男性が女性の音域に合わせると教えてくださいました。話してくださった内容の中には、難しいものもありましたが、伺った後には“もっと知りたい”とか “なるほど”というように思いました。愛情を持って活動している方の言葉が、どれほどまっすぐ心に響くかを実感しました。
このような非営利で活動しているコミュニティラジオ局の運営を支えることも、FACILの重要な社会貢献事業の一つです。
インターンシップの実習中に伺ったお話は、普段ぼんやりしていて気付くことのできなかった世界を垣間見ることができるような、貴重なものばかりでした。また、多くの方の意見を聞き、新しい発見や納得を繰り返したことで、出会いや話を聞けることの喜びを知りました。このような発見は、地域に密着し、まちづくりの活力となりたいと考え、人と人の出会いを大切にするFACILでの実習を経験したからこそ、得ることのできた気づきだと思います。
(インターンS)