『多様な文化背景を持つ子どもの環境を考える』〜国際理解と地域共生社会を目指して〜
現在日本の公立小・中学校には、日本語を母語としない児童・生徒が約8万人在籍し、こうした多様な背景を持つ子どもの数は年々増加しています。
こうした彼、彼女らに対し、適切かつ柔軟に対応できる知恵を一緒に考え、地域共生社会に一歩でも近づけたら、と願いを込めて小さなセミナーを企画しました。
2002年7月より全6回を開催しました。
<第1回>7月29日(月)午後2時30分〜4時
『趣旨説明』
ワールドキッズコミュニティ代表 吉富 志津代
『日本のベトナム人』
羽衣学園短期大学非常勤講師 戸田 佳子
○●参加者の声●○
・改めて、自分の無知さを知り、怠惰さ、勇気のなさを感じました。少しずつでも知る努力、見つめる、向き合う勇気を持たなければと思いました。
・とてもおもしろかったです。
・在日ベトナム人の居住に関する経緯について大変勉強になりました。
<第2回>7月29日(月) 午後4時〜5時30分
『在日コリアンとしての経験〜当事者として、父親として』
神戸定住外国人支援センター 代表 金 宣吉
○●参加者の声●○
・とても学びの多いものでした。歴史を知ることからご講義くださったことで、在日コリアンの方々
の理解をするに役立ちました。
・自分が様様な現実を知らないままに、「多文化」ということを考えていたことがよく分かりました。
まず基本的な知識から勉強していきたいと思います。
<第3、4回>8月8日(木) 午後3時30分〜5時
8月8日(木)午後5時〜6時30分
『在日フィリピン人の立場から、母親として思うこと』
神戸市在住 林田 マリトニ
『日系ブラジル人として経験から、母親として思うこと』
関西ブラジルコミュニティ事務局 マリナ マツバラ
○●参加者の声●○
・具体的な例をあげて分かりやすかった。(2)
・実際の生活を聞けてよかったです。
・日本人でなく、実際に体験した人の生の話しが聞けて大変よかったです。
・今回も大変勉強になりました。講師の方と今後もコンタクトを取りたいと思いました。
<第5回>8月20日(火)午後2時30分〜4時
『日系ペルー人としての経験〜息子の高校、大学進学、小学生に通う息子』
HYOGO LATINO編集長 G.ゴンザレス
コーディネーター ロクサナ オオシロ
○●参加者の声●○
・自分の興味のある内容の講演だったので、とても意義があったと思います。
・非常に勉強になりました。今後もいろいろな企画をいてください。
・もう少しお二人のお話をお聞きしたかったです。
<第6回>8月20日(火) 午後4時〜5時30分
『入門、ニューカマーの子どもの教育』
帝塚山大学人文科学部教授 太田 晴雄
『まとめとして、ディスカッション』
ワールドキッズコミュニテ事務局長 小島 祥美
○●参加者の声●○
・特に、最後の太田先生のコメントは全体を総括されていたように思います。
・もっと議論する時間がほしかったです。
・太田先生の「母語」で指導する案には、どきどきしました。バイリンガル教育
について知ろうと思った。
この講座は、生活復興県民ネットの地域活動推進講座助成を受けて開催しました
☆延べ100人近くの参加者があり、大盛況の中で開催することができました。