FACILと関わるなかでの気づき

多言語センターFACILで、アルバイトというかたちで半年ぐらいお世話になっています。FACILでの活動を通じて様々な人に出会い、もっと地域のことを知ることができました。

特に医療通訳の仕組みに関して、外国籍住民の方がいかに多言語のサポートを必要としているのか、ということを実感させられました。大学で日本語を学んできた私には、日本語がわからないまま来日した人たちにとって、言葉の壁がいかに乗り越えがたいもので、どれだけ生活のクオリティと密接に関わっているのか、想像もつきませんでした。

多言語センターFACILでの経験は、在日外国人の生活とニーズを少しでも知るきっかけになっただけではなく、出身国であるイタリアの現状を振り返る貴重な機会となりました。
多文化社会でありながらも未だ多くの課題が残っているイタリアでも、このような多文化コミュニティづくりの実践が参考になればと思います。

(大阪大学 コマストリ・キアラ)