関西学院大学総合政策学部メディア情報学科山中速人研究室発 多声的実験ネット番組
「みて、きいて、はなしてnet」
■メディア・リテラシーをもとめて
メディア・リテラシーとは、たんにメディア技術を操る能力のことではなく、メディアがもたらす情報を「批判的」に読み解き、「主体的」に情報を発信できる力のことです。このメディア・リテラシーこそ、山中研究室がめざす重要な教育目標の一つです。
■山中速人研究室のこれまでのとりくみ
山中速人研究室では、ゼミ生たちとともに、地域の市民メディアと協働して、コミュニティのよりよい発展にとって、メディアはどのような役割を果たすべきかを考え、実際にメディアをつかって実践する活動を続けています。
2006年から10年間、神戸市長田のコミュニティラジオ局エフエムわいわいの電波をかりて、阪神淡路大震災の被災地復興を被災市民ともに考え進める番組「耳をすましてリスニングトゥゲザー!」を毎週欠かさず放送してきました。
また、春と夏には、特別番組として、原発事故と放射能汚染、戦争と平和、ヘイトスピーチと極右運動、歴史認識と歴史修正主義、難民問題、集団的自衛権と安保関連法案、言論の自由とジャーナリズムの危機、辺野古基地建設問題、イスラーム社会と多文化主義など、現代の私たちの社会が直面するテーマをとりあげたトーク番組を、一線で活躍する研究者やジャーナリスト、市民活動家を招いて放送してきました。
■これからのとりくみ
2016年4月からは、ネットラジオ局として再出発したエフエムわいわいと協力して、「地球レベルで考え、足元で行動する」という総合政策学部の教育モットーを実践するインターネット番組「みて、きいて、はなしてnet」の制作と配信にとりくんでいきます。