MyTho(ミトー)

ストーリー

支えてくれる日本人の友人がいてこそのベトナム料理店

このお店のオーナーシェフは、トラン・ティ・マイリンさん。(TRAN THI MY LINH)

彼女はベトナム南部地域、メコン川下流のデルタ地帯(三角州)にある「メコンデルタ」の街、MyTho(ミトー)の出身です。メコン川は中国を源流にラオスやカンボジアと複数の国を跨ぐ国際河川で、18世紀まではカンボジア領だったため、そこで発達した食文化は、他のベトナム各地の都市では見られない特別感があるそうです。そんな自分の故郷に誇りを持つトラン(リン)さんは、故郷の街の名前をそのままお店の名前にしています。

ベトナムではミシンの縫製工場勤務、その腕前はなかなかのものだったようで、その縫製の腕前をもっと生かしたいと、日本に1999年4月技能研修生として広島にやってきました。しかし残念ながらその夢は叶わず、会社での時給は300円、400円というもの、その上朝から晩までミシンから離れられないくらい働く毎日が続き、とても辛い日々だったそうです。そんな時ベトナム語SNSで神戸・長田の靴工場の賃金が高いという書き込みがあり、ぜひ神戸・長田に行きたいと考えるようになったそうです。しかし研修生VISAでは移動の自由がなく、神戸に行きたくても行くことができません。

ところがファイトの塊のようなトラン(リン)さんには幸運の女神が微笑んだようで、神戸在住ベトナム人の友人が神戸に住む中川さんという日本人男性を紹介してくれたそうです。この男性との結婚のため広島から念願の神戸・長田に2002年1月に来ることが叶いました。そして彼女は得意の縫製技術という腕を買われ長田のケミカルシューズ産業の一連の作業の中の*ミシン場で働くこととなりました。もちろん技術の高さに見合った賃金を手にすることができ、働けば働くほど収入は増えていったそうです。

中川さんとの間には男の子が生まれ、地域の日本の小学校・中学校に行くようになり、その後は灘区の高校に入学。子どもの将来も考えミシン場の仕事はやめ2020年8月に3階建ての1階が韓国料理店だった家を購入。1階は新たにベトナムでも多様な民族が混じり合った食文化の街として有名な故郷の名前「MyTho(ミトー)」というベトナム料理店としてオープンしました。

彼女の故郷MyTho独特の料理へのこだわりは強く、米は福島の農家さんから取り寄せ、香菜ラズーで香り付けをして提供します。また長田区・兵庫区では、東南アジアの食材、ヤギやカエルなどが手に入るので本場MyTho(ミトー)料理を提供することができると嬉しそうでした。この店の噂はベトナム人たちの間でもたちまち評判になり、長田だけでなく兵庫区からもたくさんのお客が来るようになりました。しかしお店は静かな住宅街のど真ん中、仕事終わりにやってくるたくさんのベトナム人たちの声がうるさいと音の問題が近所で噴出。

とうとう現在の場所での営業を諦めざるを得ないという事態にまでなりました。しかしトラン(リン)さん、自治会、区役所などの行政関係者が話し合いの上なんとかこのご近所騒音問題も一段落。再び2023年夏から現在の地で店を再開することができました。外国人と近隣住民との間には「音・匂い・ゴミ」という3つの問題がどの時代でもどの地域でも起きています。

それをどんな風に解決したのか?トラン(リン)さんに聞いてみました。すると店の向かいにある2階建ての家を指さしながら答えてくれました。「私を助けてくれたのはお向かいのおじいちゃんとおばあちゃん。ゴミ出す時も一緒にしてくれる。朝会うとにっこり挨拶してくれる。私もベトナム料理持って行く。あの人たちがいると安心する。本当にやさしい。」

もちろんその他に店として2階のパーティルームでのカラオケや宴会はやめることにしたし、店の入り口には手書きの大きなベトナム語と日本語による「騒音防止について、バイクや自転車の駐輪についての注意書き」を貼り出すなどいろんな工夫を凝らしています。これもとても重要なことですね。

一人息子は日本生まれの日本育ち、日本国籍でもあり、教育も日本で受けているので、日本語の読み書きが苦手なお母さんへの相談なしで高校進学、就職先も自分一人で決めてしまっていたそうです。

特に高校卒業後の自衛隊入隊はトラン(リン)さんにとって大きな衝撃でした。それは遠くの任務地へ行ってしまうということだけではなく彼女自身のベトナム戦争の記憶が大きな拒否感に繋がったそうです。それを理解したかどうか、息子は2023年春、自衛隊をやめ長田区の靴の会社に就職するため戻って来ました。ベトナムからやって来て苦労の上に苦労を重ねて手に入れた3階建ての自宅兼ベトナムレストランでの息子と、7年前に再会した幼馴染のベトナム人男性と再婚しての三人暮らし。故郷の自慢料理を提供できるこの家で、もしものことを心配しない仕事に就いてくれた息子と30年ぶりに再会した夫と生きていける今の暮らしに心から感謝しているそうです。

おすすめメニュー

フーティウ 

Hủ tiếu

ベトナム麺も種類がたくさんあります。フーティウとは麺の名前で有名なフォーと比べるともちもち食感と透明な感じが特徴。トッピングはいろんな種類の野菜・香菜とエビやイカ、そして豚肉や豚のホルモンが乗っています。スープは透明で旨味が凝縮。味変のレモンやベトナム唐辛子が添えられています。

フーティウ・コウ
同じ麺でこちらは汁なしの焼きそば調理になっています。麺の汁をスープとして添えられています。

コムタン定食 

Suất ăn Cơm tấm

ベトナムのワンプレート定食。この店では米に香菜ラズーで香り付けがされています。そしてナンプラーで味付けされた豚肉と目玉焼き、春雨・キクラゲ・ネギなどを混ぜ込んだベトナムの茶碗蒸し風卵焼きチャーが添えられます。

そして人参・大根のなます(酢の物)。ワンプレート全体に真っ赤の唐辛子のタレを掛け回していただきます。 

ブンチャ

Bún Chả

ブンはベトナムのビーフンです。ブンチャはベトナムサラダ麺という感じでブンの上にたくさんの野菜・香菜・人参・大根のなます(酢の物)と揚げ春巻き、豚肉がのっています。

添えられている少し酸味のある唐辛子の効いたスープに漬けていただきます。

ひとこと

他郷暮らしは「女性」を強くするのでしょうか。そしてやはり故郷の味は大切なんですね。
【執筆者:金千秋】

店舗情報
店舗名MyTho(ミトー)
住所〒653-0843 兵庫県神戸市長田区御屋敷通2丁目3-10
TEL/FAX080-6151-6709
営業時間昼11:00〜15:00
夜17:00〜22:00
定休日定休日は特になし。ネットで確認してください。
Facebookhttps://g.co/kgs/L6dYsxa
取材日2023年12月21日
注)店舗情報、メニューなど、すべて取材日時点の情報です。最新の情報は直接店舗にお問い合わせください

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四姉妹

ストーリー

ゴム屋の仕事から料理上手が評判になり、ベトナムレストランのシェフに転身

このお店のシェフ、フィン・ティ・キム・タン(HUYNH THI KIM THANH)さんにお話を聞きました。

結婚で2008年ホーチミンから神戸・長田にやってきたフィンさん。お相手はこの店のオーナーの奥さんの妹の息子さん、つまり「四姉妹」は伯父さんがオーナーです。オーナーは残念ながら2023年12月に急逝されましたが、長田に最初にやってきたベトナム人!で、長田のベトナム人コミュニティにとっては誰もが知っている人でした。

その甥ごさんとの結婚は日本語はわからなくても全く心配はなかったそうです。長田に来て間もない時は、他のベトナム人たちと同じくケミカルシューズの会社(これ以後はゴム屋)で*「せいひん」の仕事をしたそうです。ゴム屋の仕事はおばちゃんたちが親切に教えてくれるし、ベトナム人も多いのですぐに覚えることができましたが、やっぱり子どもが生まれてからは、日本語は必要だと思い、夜間中学で日本語の勉強もしたそうです。

そんな中いろんな親戚の集まりの時に嫁として腕をふるったベトナム料理、特にブン・ボー・フェーのスープは大評判、とても美味しいとみんなから言われたそうです。フィンさんは「ベトナムの実家でもあんまり料理をしたことはないし、特に料理の勉強をしたこともないのに、みんなが、美味しい、美味しいって言うんです」と少し恥ずかしそうに、でもとても嬉しそうに誇らしく話してくれました。

地域で手広く事業もしていた伯父さんは、この料理上手の甥の嫁の評判を受け周りにベトナムレストランが林立する中でもやっていけると考え店を探し始め2021年の開店に至りました。

現在の本町筋の店は、この商店街の会長の紹介で開店したそうで、これはやはり伯父さんが長くベトナム人と日本人の繋ぎ手になっていたからだと思われます。

この話の途中、写真のベトナム粥がテーブルに置かれました。亡くなってから49日はご飯を食卓に置き、故人が食べた後(少し時間をおいて)身内が食べるんだそうです。

現在は未亡人になった伯母さんとシェフのフィンさんの二人で店を仕切っています。

フィンさんに長田の住み心地をお聞きたところ、「すぐ近くにはベトナム語が通じる病院があって安心、4人の子どもたち(小5、小3、小1、3歳2023年12月現在)が通う真陽小学校にはホアマイ教室というベトナム語の教室があるし、駒栄児童館では子どもたちを5時まで預かってくれる。周りにはベトナム人コミュニティがあるし、仏教徒のためのベトナム寺もある。親戚はアメリカや台湾にも移住してるけど、ここは一番住みやすいと思うよ」と嬉しい言葉をいただきました。

この店の名前「四姉妹」は、フィンさんの4人の女の子!という意味で付けられました。伯父さんはこの店をフィンさんと娘たちのためにと考えて作られたのでしょう。

でも少し気になったのは四姉妹の女の子たちの名前です。学校や児童館ではとっても可愛いベトナム語の名前TRANG、NHI、NGAN、VYを使ってはいません。4人ともよくある日本名で登録しているそうです。私がフィンさんに「4人ともすごく可愛い名前!なのになんで日本の名前にしてるの?」と聞くとフェンさんは笑いながら答えました。「日本人はベトナムの名前を発音できない。だから日本人の呼びやすい名前にしたよ」

これって日本側の問題ですよね。違う名前、呼びにくい名前であっても親が心を込めて付けた名前、それには敬意を表して呼ぶ努力、発音する努力をするのが本道です。

ベトナム人の皆さんが日本人のやりやすい方に合わせる努力をしていることをいろんな場面で見聞きしてきました。その度にそんなに努力しているにもかかわらず、中々そのことに気づかない日本社会の空気感に申し訳なさを覚えます。

*用語説明「せいひん(製品)」:ケミカルシューズ業界の仕事の用語。最後の仕上げ作業で、接着剤がはみ出ていればそれを拭き取り、ミシンの糸端が出ていればそれをカットして、箱詰めするという仕事。ミシン作業などの熟練の必要がない仕事。

おすすめメニュー

ブン・ボー・フェ

Bún Bò Huế

スープが絶品、そしてなにより嬉しいのはトッピングの野菜(ハーブやもやしやなんやかや)が山盛り

「ブンボーフエ」は、ベトナム中部の都市「フエ」で生まれたとされる麺料理。「ブン」はフォーと並んでベトナム人の主食となっているお米の麺、「ボー」は牛肉。「ブンボーフエ」は、「フエの牛肉麺」。

ブンリュウ

Bún Riêu

ブンリュウは、トマトを使った麺料理。酸味があってさっぱり暑い夏でもするっと食べられる味。蟹のすり身を団子状にしたものが旨味となって汁に染み出している。主にハノイなど北部の麺。

色が赤いので辛そうに見えますが、辛みは一切なし。

ベトナムランチ定食

Bữa trưa theo thực đơn kiểu Việt

バーベキュー風に焼いた豚肉をニクマムのタレをつけるのがメイン。そこに目玉焼きやサラダ(日本の甘酢付けみたいなもの)ご飯のワンプレート。

ひとこと

この店のメニューは4つで勝負!ブンが2種類とベトナムランチ定食、そしてフォー。こだわりのスープの味比べ、飲み比べをお試しあれ

【執筆者:金千秋】

店舗情報
店舗名四姉妹
住所〒653-0041 兵庫県神戸市長田区久保町3丁目2-10
電話番号090-9875-1912
営業時間・定休日昼 11:00〜15:00
夜 17:00〜22:00
定休日:年中無休
取材日2023年11月30日
注)店舗情報、メニューなど、すべて取材日時点の情報です。最新の情報は直接店舗にお問い合わせください

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フォー89

ストーリー

1998年日本来日長田に来た。
そしてずっと長田。長田には親切おばちゃんがいるから。

フォー89店主の夫はグエン・ヴァン・タンさん。彼はQUANG NINHからの難民として香港経由で1990年日本に来られたそうです。彼の友人の紹介でベトナムのハノイ出身のナン・アンさんと結婚。彼女はハノイから結婚で日本に来てすぐに長田のケミカルシューズの仕事場(この後からゴム屋)で働いたそうです。この頃のゴム屋の仕事は、日本に来る外国人にとって長田での生きる力になったことがわかります。

ナン・アンさんは、日本語が全く話せなかったのですが、ゴム屋の仕事場のおばちゃんたちが、それはそれはやさしくて仕事のこと、そしてそれだけではなく、日本語も日本で生きていくためのいろんなことを教えてくれたそうです。「おばちゃんたち、本当にやさしい。やさしい」と何度も何度もナン・アンさんは私たちに言いました。

夫のグエン・ヴァン・タンさんは名谷の家電量販店で働いていたこともあったそうですが、体を悪くして治療にすごくお金がかかったそうです。しかし二人でゴム屋の仕事を頑張ってお金をため、2019年8月8日に現在の場所に店をオープンしました。「お金はね、友達も助けてくれたよ。でもね。子育てもしながらだったからね。すごーく大変。」というナン・アンさんの言葉は短くて、顔はニコニコ笑っていました。が、言葉もわからない外国で自分の店を持つことの大変さは、反対にズシリと伝わってきました。「すごーく大変だったけど頑張った。2階は防音しているからカラオケもできる。ベトナム人は誕生会やパーティにたくさん人を呼ぶ。その時に予約しているよ」。

ナン・アンさんはベトナムの名前だけでなく浜田アンという名前を持っています。在日コリアンが日本人に差別されないため日本名=通称名を持つことが日本では往々にあります。やっぱり差別されないためかなっ?と思い聞いてみると予想とは違った答えが返ってきました。

「子どもがね、学校に行くようになったの。するといろんな人に名前を教えないダメ。グエンとい名前は私たちには簡単だけど、日本人はわかりにくい、覚えにくい。だから日本人にわかる名前、発音しやすり名前作った」

日本人のために作った、日本人の発音しやすい名前、覚えてやすい名前を作ったという答えは、衝撃でした。ナン・アンさんは名前の本を買ってきて、字画の良い、そして幸せになる、自分たちにもわかる、小学校に上がったばかりの子どもにもわかる日本の名前を作ったそうです。それが「浜田」!でした。

ナンだか涙出てしまいそうになる話でした。

学校からもらってくるいろんな書類の担当は夫のグエン・ヴァン・タンさんが担当、彼は難民としての来日、中学・高校と日本の学校に行き日本語が上手だからだそうです。

長女のグエン・ティエン・ヴィーさんは17歳の高校生、ひろみちゃんという日本名があり、もちろん日本語が堪能ですが、ベトナム語も話せるそうです。

次女グエン・ティエン・NGAさんの日本名はみかちゃん、15歳で中学3年生、三女のグエン・ティエン・ニーさんの日本名はまなみちゃん、12歳の長田中学2年生、長田中学はベトナム人が多いので学校生活には支障はないのですが、残念ながら下の二人はベトナム語が話せないそうです。

フォー89のお店の場所の決め手を聞いたところ、この地域にたくさんのベトナム人が住んでいることと近くに大きな会社や工場があることでした。

2号線の交差点の角にあるので、お客さんが車やバイク、自転車で来ることが多く店の周りにそれらがイッパイになり、近所の人の迷惑になったことが開店当時ありました。そのことで最初はたいへんなこともあったそうですが、それが問題にならずご近所とも良い関係を保っている秘訣、それはナン・アンさんのニコニコ笑顔、やさしい雰囲気でいた。そして近所の人に対してすぐ謝ったり、笑顔で挨拶したり、うるさくしないよう防音をしたり、客専用の駐車場を借りたりの努力の努力の結果が現在のご近所との良好な関係構築に繋がっています。

そしてそれだけではなく「ご近所のおばちゃん、おじちゃんたちとても親切」という彼女の言葉に嘘の匂いがなく、本心の言葉だと信じられることです。ナン・アンさんのこの笑顔、そして「みんな親切」という彼女の言葉の真実が、この地域で生きていく大きな力なんだと実感できました。

店の一押しメニューは、「アヒルの炭火丸焼き」、これにつけるタレが超絶の絶品。日本人の大好きな揚げ春巻きと生春巻きのランチなどランチも人気です。店で働いている女の子は日本語学校の学生アルバイトでしたが、今年から社員にしたそうです。お客さんは日本語学校の留学生・実習生たち、日本にいる留学生にとって、集まってベトナム料理を食べるのはとても大事な時間ですね。食事をしながら日本での生活についていろんな話を聞いてあげることもあるそうです。

今のベトナム人学生たちは昔の自分たちの時代にあったゴム屋の仕事が少なくなり、コロナ禍では学生たちは本当に困っていたそうです。「2回だけだけど。。。」とすまなそうな顔でグエン・ヴァン・タンがその時店の前でやった食糧支援について話してくれました。

「自分も店を出すときにすごく困った。コロナで店もすごく困った。困る人の気持ちはすごくわかる。でも大きなことは自分たちにはできない」こういう困った時にやっぱり自分の言葉で話せる場所があり、少しでも温かい懐かしい食べ物を食べることができたら、人はひと時でも幸せになれるのではないかと思いました。

そういう意味でも長田にいろんな国の店があり、食べ物があり、その国の言葉を話せたり、聞いたりできる場所があることが、この地域の安心なまちづくりに繋がっていくのではないかとしみじみ思いました。

最後にフォー89の名前の由来を聞いてみると、「数字の8と9は縁起が良い。それと日本人も数字だと覚えやすいから」とのこと。このナン・アンさんの納得できるような、できないような、そしていつも「日本人」に対しての視点がある答えに思わず笑顔になってしまいました。【執筆者:金千秋】

おすすめメニュー

アヒルの炭火丸焼き

店の一押しメニューは、「アヒルの炭火丸焼き」、これにつけるタレが超絶の絶品。日本人の大好きな揚げ春巻きと生春巻きのランチなどランチも人気です。

店舗情報
店舗名フォー89
住所〒653-0021 兵庫県神戸市長田区梅ヶ香町2−4−5
TEL/FAX078-682-7388
営業時間11:00-21:00
定休日不定期
ホームページhttps://www.pho89.jp
Facebookhttps://www.facebook.com/Pho89kobe/
取材日2023年

注)店舗情報、メニューなど、すべて取材日時点の情報です。最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

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thank you SHOP

(ベトナム食材店・サンキューショップ)

thank you SHOP

ストーリー

アジア各地の食卓に不可欠な調味料・食材・野菜•果物が揃う「ありがとうの」の気持ち満載の食材店「Thank youショップ」

今回の取材先はレストランではなく地域の多種多様な国からやってきた人々の毎日の食卓に不可欠な調味料・食材・野菜、いろんなものが揃う食材店の店主グェン・ティ・ホン・クッウさんにお話を聞いた。

彼女はファンティエット市の離小島のPHU QUY島生まれ育ち。思いも寄らない日本、神戸、長田での生活は、ボートピープルとして長田で成長した夫ゴー・バオ・ツアンさんが、94年8月同じ故郷の親戚訪問の時に出会い、恋に落ちたことから始まる。

日本に来てどうだった?の問いに彼女は「最初残念だった」と答えた。若い情熱のままベトナムで結婚、見たことも聞いたこともない日本語の国長田に1998年にやってきた時の彼女の気持ちは、「残念」の言葉が一番しっくりくるのかもしれない。

来てすぐに靴の会社での*「せいひん」の仕事。朝から夕方まで会社で、そして家に帰ればまた靴の内職。しかしそれは全ての周りのベトナム人の姿だったそうだ。「みんなそうよ。本当に頑張ってた。会社で仕事して家で内職して寝る時間2時間や3時間。給料は20万くらい。いっぱい引かれてた、でも貯金・貯金」来日3年で妊娠して会社は辞めたけど、内職はずっと続けた。

その頑張りで二人は現在の食材店の隣に2004年リサイクルの店を立ち上げる。そのリサイクル用品をベトナムへ輸出することがきっかけで、夫の弟ゴー・バォ・ヴィーさんが食材輸入のオーナーとなり、子育てが落ち着いたグェン・ティ・ホン・クッウさんが店長となって現在の2階建ての店を2017年に手に入れた。

寝る間を惜しんでの靴の仕事、子育て家事に追われ、日本語学校にも行けず日本語が不得意なクッウさん。夫のツアンさんや義理の弟のヴィーさんは、ボートピープルとして1982年から長田に住み仕事をする中で日本語を手に入れた。夫のリサイクルの仕事を手伝う23歳の長男はもちろん、高校1年の次男は日本の小学校、中学校、高校だから日本語の方が得意。家の中ではお母さんのクッウさんだけがベトナム語で会話する。

「友達はいる?寂しくはない?」と聞くと親戚、縁者がたくさんいる長田、ベトナム人との付き合いがたくさんある。「子どもの学校のこと病院のことも助けてくれる人がたくさんいるから大丈夫」と笑う。

ふと見回すと店にはベトナム人に向けたいろんな地域のお知らせのポスターが貼ってあった。これは誰が持ってくるのかと尋ねると意外な答えが返ってきた。「これは近所のおばあちゃんが持ってくる」のだと。なんとなんとそのおばあちゃんはもちろん日本人で、最初のクッウさんとの会話は「あんた何人?」というものだったそうだ。そこから店のこと、夫婦仲は大丈夫か?景気はどうか?店は繁盛しているか?と毎日のように顔出しをし、ベトナム人向けの地域情報のポスターがあると持ってくるようになったのだとか。

「おばあちゃん、とても親切」とクッウさんの顔がほころんだ。そうか。。。こういうことが起こるまち、こういう他人のことが気になるおばちゃんおばあちゃんのいるまちこそは、豊かさにあふれるまち!なんだと実感した。

店の左側の大きな冷蔵庫には野菜や果物、肉製品が溢れている。

それらの食べ方は日本と少し違う。桃は青いまま、まだまだ硬い桃に塩を振って齧るそうだ。ベトナムハムも野菜も多種多様に揃っている。

これらの野菜たちは日本人の農家さんと結婚したベトナム女性のFacebookで見つけて発注するそうだ。そしてその中にはなんと農作物の生産販売会社を立ち上げているベトナム人もタイ人もそして日本人もいるとのこと。それだけいろんな食材が日本の中で必要とされているということの証明だ。

この国はすでに多様な食材の販売ルートができており、それらは商売として成り立ち、日本の経済の一翼を担っていることをしみじみと知った。そしてもう一つ岡山からたくさんの外国人従業員を雇う会社社長が2ヶ月に一度、この店に従業員を連れてきて、一人1万円分好きなものを買うというご褒美旅行をしているそうだ。食べることは生きること、そして人を笑顔にする。そんな笑顔が広がっていく長田を誇らしく思う。

そして「あんた何人?」「あんたどっから来たん?」という言葉が気軽に掛け合えることこそ、このまちの真骨頂だと納得した。【執筆者:金千秋】

*用語説明「せいひん(製品)」:ケミカルシューズ業界の仕事の用語。最後の仕上げ作業で、接着剤がはみ出ていればそれを拭き取り、ミシンの糸端が出ていればそれをカットして、箱詰めするという仕事。ミシン作業などの熟練の必要がない仕事。

店舗情報
店舗名アジア食品 グロッサリーズ
thank you SHOP
住所〒653-0042 神戸市長田区二葉町7丁目1-37
TEL/FAX078-643-1539
営業時間・定休日[月〜金] 12時から20時
[土・日] 10時から20時
年中無休
取材日2023年

注)店舗情報、メニューなど、すべて取材日時点の情報です。最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

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Quán CÔ NGA(NGAおばさんの食堂)

Quán CÔ NGA(NGAおばさんの食堂)

ストーリー

看板メニューのベトナム風お好み焼き、ご近所さんの馴染みの味に!

神戸の長田は、古くからお好み焼き屋がたくさんある町としても有名ですが、ベトナム風お好み焼き「バインセオ(Bánh xèo)」が美味しい店が、新長田駅から南に徒歩10分ほどの六軒道商店街沿いにあります。お店の名前は「Quán CÔ NGA」と言い、日本語で「Ngaおばさんの食堂」という意味です。

「Quán CÔ NGA」は、店主のNguen Ngaさんが2022年7月オープンしたベトナム料理レストランです。Ngaさんは、ベトナムから難民として日本に渡ってきた夫との結婚で1991年に来日し、以来、ずっと長田で暮らしています。長田の地場産業である靴工場で働きながら子育てをし、「いつかベトナム料理レストランを開きたい」という夢を持ち続けてきました。そして、2021年8月に須磨区の板宿駅の近くに念願の最初の店を出すことができました。

初めてのレストラン経営は大変なことだらけだったそうです。長田に比べてベトナム人も少なく、ベトナム料理を食べに来てくれるお客さんの数が期待したほどではありませんでした。そこで、昔からベトナム人が多く暮らしていて、近年、ベトナム料理レストランが増えている地元の長田に店舗を移転することを決めたそうです。

店の看板メニューのバインセオは、生地の米粉に少しココナッツ粉を加え、パリッと焼かれていますが、逆に中は少しモチッとしていて、二つの食感が楽しめます。具はたっぷりのモヤシとエビ、豚肉を炒め、クレープのように生地で包んであります。生地にはターメリックが入っていて、まるで玉子焼きのような黄色い見た目です。これをレタスで巻いて、ベトナム魚醤ヌクマムをベースにした少し甘い特製のタレにつけて、熱々で頂きます。日頃からお好み焼きに慣れ親しでいる長田っ子にとっては、お代わりをしたくなる美味しさですが、一人前でお腹がいっぱいになる大きさです。近所の顔馴染みの店からバインセオの出前注文も頻繁に入ります。

Ngaさんは、この店舗を開店にあたり、自力で看板の取付けや壁のペンキ塗りなどの内装工事を行ったそうです。もちろん、ご主人もサポートをしてくれたそうですが、「主人、仕事で忙しいから時々やったね」とニコっと笑いながら話す様は、なんか肝っ玉お母さんのようです。店をオープンする前には、六軒道商店街沿い店に一軒一軒挨拶に行き、近所付き合いも大切にしています。

看板料理のバインセオの他に、ベトナムうどん、肉定食など肉定食、生春巻き、揚げ春巻きなどなど、どれも美味しいベトナムの家庭料理を味わうことができます。また、ラーメン牛という名前をつけたベトナム風中華蕎麦が最近は人気メニューです。ベトナムうどん(フォー)のスープに中華麺、牛肉、牛肉のハム、ニラ、赤玉ねぎのフライ、レタス、チリ、パクチーが入った麺類です。チリ、パクチーはお好みで量の調整ができます。

笑顔が素敵で、話好きなNgaさんが美味しいベトナム料理を出してくれるCo Ngaをぜひ訪ねてみてください。 【執筆者:日比野純一】

おすすめメニュー

バインセオ

Bánh Xèo

店の看板メニューのバインセオは、生地の米粉に少しココナッツ粉を加え、パリッと焼かれていますが、逆に中は少しモチッとしていて、二つの食感が楽しめます。具はたっぷりのモヤシとエビ、豚肉を炒め、クレープのように生地で包んであります。生地にはターメリックが入っていて、まるで玉子焼きのような黄色い見た目です。これをレタスで巻いて、ベトナム魚醤ヌクマムをベースにした少し甘い特製のタレにつけて、熱々で頂きます。日頃からお好み焼きに慣れ親しでいる長田っ子にとっては、お代わりをしたくなる美味しさですが、一人前でお腹がいっぱいになる大きさです。近所の顔馴染みの店からバインセオの出前注文も頻繁に入ります。

店舗情報
店舗名Quán CÔ NGA(NGAおばさんの食堂)
住所〒653-0035 兵庫県神戸市長田区庄田町2-5-13
電話番号090-6232-8256
営業時間午前11時から午後10時(お客さんに合わせて少し延長営業も)
定休日不定休
MEMO

注)店舗情報、メニューなど、すべて取材日時点の情報です。最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

HAN cake & coffee

ストーリー

芸術作品のような美しいケーキで
新しいビジネスに挑戦する
ベトナム新世代

HAN cake & coffeeは、駒ヶ林の海岸に沿いにあります。店名にベトナム伝統の帽子が描かれたロゴマークが目印です。店内にはこだわりのインテリアが並んでいるおしゃれな雰囲気のお店で、ボートピープルとして来日された方が営業されている長田のベトナムレストランとは違った新しい見せ方をしています。

店主のチャンさんは、2012年に日本語を勉強するために来日。神戸で知り合ったベトナム人男性(ご主人)と結婚し、長田に移り住まれました。お店の名前である「HAN」は、チャンさんの娘さんのお名前です。娘のHANちゃんにケーキを作ってあげたいという思いから、ケーキ作りをはじめ、2021年10月にお店をオープンしました。また、デザイン性のあるケーキを作りたいという向上心から専門の学校にも通って勉強をされたそうです。チャンさんの作るケーキは見栄えも大切にしており、芸術作品のように美しく、華やかです。

HANの一押しメニューは、もちろんケーキ。甘さ控えで、とても食べやすく作られています。中でも1番人気は、banh bong lan trung muoi(塩漬け卵ケーキ)です。ベトナムでは、ポピュラーなケーキで、ガーという鶏肉を乾燥させて削ったものと塩漬けにした卵の黄身がトッピングされています。ガーは昔、料理の上にトッピングして食べられていましたが、最近では甘いお菓子の上にのせて食べるのが流行りだそう。勉強熱心なチャンさんは、ベトナムに帰る度に最新のトレンドを仕入れて、メニューに反映させています。

また、ケーキの予約注文も可能で、予約の際に完成イメージを伝えるとそれに併せて1つ1つ手作業で作られた花などを組み合わせたケーキを作ってもらえます。日本では、なかなか作ってもらうことのできない、華やかなケーキはお誕生日などお祝いにはピッタリです。

HANでは、ケーキと一緒に飲むドリンクメニューも充実しており、なんと44種類もあります。たくさんあるメニューの中からおすすめドリンクベスト5を教えてもらいました。

  • Tra sen matchiato
    抹茶蓮茶
  • Tra Xanh chanh leo Kim quat
    キンカン入りパッションフルーツ緑茶
  • Tra dao cam sa
    ピーチオレンジレモングラスティー
  • Tra sua truyen thong
    伝統的なミルクティー
  • Tra Xoai Kem sua
    ミルククリームマンゴーティー

チャンさんの次の目標は、「ケーキ作り教室を開くこと」。カフェの2階がキッチンになっているので、そこで教室を開きたいと考えられています。娘への愛から始まったこのお店を若くしてどんどんと拡充していくチャンさんは、頼もしく将来が楽しみです。

30年長田に暮らし、ここを第2の故郷としているベトナム人もたくさんいらっしゃいますが、時代は移り変わり、世界を移動する自由さの中で、母国だけでなく、母国ベトナムと繋がりながら長田での成功を作っていきつつある次世代の息吹を感じます。 【執筆者:山橋知香】

店舗情報
店舗名HAN cake & coffee
住所[神戸店]
〒650-0016
兵庫県神戸市中央区橘通3丁目3-12

[長田店]
〒653-0053
兵庫県神戸市長田区本庄町8丁目1-8
電話番号080-9374-7920
営業時間9時~
定休日水曜日
MEMO店に行く前に電話をするかFacebook “Bao Han Hoang” に連絡してください。
注)店舗情報、メニューなど、すべて取材日時点の情報です。最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

copyright©2023
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39SAIGON

ストーリー

長田は本当に住みやすいところ。私の第二の故郷です。

39サイゴン(サンキュー サイゴン)は、JRと市営地下鉄の新長田駅から南に徒歩5分ほどの新長田合同庁舎から東へ続く西神戸センター街を抜けた四つ角にあります。赤いアオザイを着た女性の看板が目印のこのお店は、Nguyen Tu Huyenさん(フェンさん)、Phung Ngoc Hungさん(フンさん)ご夫婦が2018年11月にオープンしたベトナム料理レストランです。

1982年にベトナム難民としてフンさんが来日し、それから約10年後、フェンさんがフンさんの呼び寄せでサイゴン(現ホーチミン)から神戸市長田区に渡ってきました。お二人は長田に30年以上暮らし、子どもたち二人も長田で生まれて大きくなり、今は次男のPhung Minh Hoang(フゥン ミン ホアン)さんもお店で働いています。

フェンさん夫妻は、子どもさん達が地元の小学校に通っている頃に小学校のイベントでベトナム料理をふるまうなど地域社会に溶け込む努力を続け、地元でもとても親しまれています。「長田は本当に住みやすいところ。私の第二の故郷です」というフェンさんの思いは、この39サイゴンという店名にも込められています。店名の由来は「来店してくれるお客さま、ありがとう」「故郷のサイゴンよ、ありがとう」そして「サイゴンから長田へ、ありがとう」という意味だそうです。

39サイゴンのメニューは、デザートや飲み物まで含めると100種類以上。南北に長いベトナムは北部、中部、南部とそれぞれ独自の料理がありますが、このお店ではすべての地方の料理を食べることができます。メニューにあるすべての料理はフェンさんが今まで食べたことのある味を思い出して再現し、さらにベトナム人だけではなく日本人も美味しく食べられるよう工夫を重ねて作られています。

10歳の頃からお母さんに料理を教えてもらい、料理の魅力にとりつかれたフェンさん。それから、ベトナムで料理学校に通うなど料理の勉強を続けてこられました。大きな瞳をくるくる動かしながら表情豊かに料理について話すフェンさんからは、「料理が大好き!」「みんなに美味しいものを食べてもらいたい!!」という強い気持ちが伝わってきます。39サイゴンをオープンしたのも「みんなが集まって美味しい料理を食べられる場所をつくりたい」「美味しい料理がもたらす幸せを、みんなで一緒に分かち合いたい」という思いからでした。

フェンさんの次なるステップは、お酒にも合う新しい一品料理をもっと増やしていくことだそうです。彼女の料理へのあくなき探求心のおかげで、私たちはいろんな美味しい料理を食べることができそうです。

39サイゴンで人気のメニューベスト3を教えてもらいました。

おすすめメニュー

豚肉入り蒸し春巻

banh cuon

炒めた豚ミンチ肉とキクラゲを米粉の皮で包み、その上にフライドオニオンチップと海老の田麩をのせ、モヤシ、細切りしたきゅうりやベトナムハムと一緒にいただきます。

フェンさんが米粉を使って手づくりした皮は中の豚ミンチ肉が透けて見えるほど薄く、とってもプルプルなめらか、しかもモッチモチです。サイゴンで蒸し春巻き専門店を営んでいたお義母さんから教えてもらった秘伝のレシピを忠実に再現しています。ベトナムでは蒸し春巻きは朝食の定番メニューだそうです。

ブン チャー ハノイ

bun cha ha noi

米粉でできた細ビーフンに、豚肉だんごや(日本でもお馴染みの)紅白なますのほか、いろいろな野菜を混ぜ合わせ、甘酸っぱいつけだれでいただきます。

こだわりは、ふんわりと仕上がった豚肉だんご。袋に入れた豚ミンチ肉を何度も手で叩きつけ、柔らかくなったら小さく形を整えて焼いています。豚ミンチ肉を叩きつける作業はかなり力がいるため、フェンさんにかわって夫のフンさんや息子さんが担当してくれているそうです。

名前の通り、ベトナム北部のハノイの名物料理です。野菜が多いので暑い季節でもさっぱり食べることができます。

ブン ティット ヌオン

bun thit nuong

米粉でできた細ビーフンの上に、焼いた豚肉と野菜、ネギ油を乗せて混ぜ合わせ、甘辛いタレをかけていただく汁なし麺です。

豚肉は棒で何度も叩いて柔らかくし、フェンさん特製の調味ダレでしっかり漬け込まれます。それからじっくりと焼き、香ばしく仕上げています。また、油で混ぜ合わせたネギがこの焼き豚肉の旨味を引き立てています。

具材をしっかり混ぜ合わせていただく、暑いベトナム南部地方でよく食べられているスタミナメニューです。

ひとこと

これらの料理以外にも、取材時に食べたパパイヤのサラダ(野菜たっぷりでヘルシー)や海老の春巻き(春巻きから海老のしっぽがでています)もおすすめです。【執筆者:坂元明子】

店舗情報
店舗名39SAIGON(サンキューサイゴン)
ホームページhttps://www.instagram.com/39saigon/?hl=ja
住所〒653-0042 兵庫県神戸市長田区二葉町3-11-9
電話番号078-779-3873
営業時間・定休日[火〜金] 11:00から15:00、17:00〜22:00(L.O)
[土・日・祝] 11:00から15:00、17:00〜23:00(L.O)
定休日:月曜(祝日の場合は営業、翌日火曜休)
MEMOお店は広くて明るい雰囲気で、一階はテーブル席(定員26名)、二階は個室(定員20名)になっています。
取材日2022年
注)店舗情報、メニューなど、すべて取材日時点の情報です。最新の情報は直接店舗にお問い合わせください

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