リーフグリーン かわら版

阪神淡路大震災から20年が経ちました 通信89号

あの未曾有の大震災を体験した私たちは、人と人とが互いに思いやり、そして助け合って生活していかねばならないことを身をもって知りました。兄弟姉妹、友人知人、国内外から差しのべられた多くの優しさに支えられて20年が経ち、その上に現在の私たちの生活が成り立っています。このことは決して忘れてはならない出来事であり、子や孫の世代に語り継いでいかなければなりません。
そんな状況の中から生まれた私たち「リーフグリーン」の活動も、設立15周年を迎えるに当たり、これまでの活動を振り返りしっかりと検証をして、次の世代へと引き継いでいかなければなりません。介護保険制度の動向を含め、私たちを取り巻く社会情勢は刻々と変化し続けております。しかも、介護報酬単価の切り下げや、介護労働者の極端な不足などマイナス面ばかりが目につくようになりました。しかしながら、私たちが震災の体験を通して必要性を感じて続けてきた「助け合いの活動」は、今もそしてこれからも、必要とされていることは間違いないと確信しています。「リーフグリーン」の20周年に向けてどのようにバトンを繋いでいくのか、正念場を迎えます。
                      理事長 吉本 加津子