震災から19年目を迎えました 通信83号
1月17日午前5時46分、阪神淡路大震災から19年目を迎えました。早朝まだ暗い中を「たかとり教会」まで歩いて行くと、当時の光景や出来事が次々と蘇ってきました。家々が軒並み潰れ、街ごと焼けただれたあの中から、よくぞここまで復興してきたものだとおもいます。でもそれは表面的なことだけで、人々の暮らしや思いは癒されているのかどうか推し測ることは出来ないのですが…。
さてこの日は、「リーフグリーン」にとっても原点となる日です。震災の救援活動で活躍された「まちの保健室」の活動を引き継ぎ、歳をとっても障害を持っても住み慣れたまちで暮らし続けることが出来るようにと住民同士の助け合い活動を始めたのは、あの震災を体験したからです。自宅が全壊し、大好きな街「神戸」で暮らし続けたいと望みながら、泣く泣く横浜へ引っ越していかれて亡くなられたＴさん。どんなに寂しく残念な思いをされたことでしょうか。私なら最期まで自分の望む場所で、精一杯自分らしく生きていきたい。そのためにも「リーフグリーン」は若い世代に活動を引き継いで行かねばならないのです。
限られた財源の中で動く介護保険には自ずと限度がありますが、会員制の有償サービスなら利用者本位に必要なサービスを必要なだけ提供出来ます。どうかこの助け合いの輪がもっともっと広がっていきますように。
理事長 吉本 加津子
2014年2月1日 11:47 AM | カテゴリー：理事長あいさつ
