今回のインドネシア活動レポートは、箸休めとして、私たちが活動しているジャワでの日常の一部を紹介します。
ジャワには乾季と雨季のふたつの季節があります。乾季は全く雨が降らない日が続き、雨季は毎日スコールが降ることも多いです。いまは、雨季の終わりごろ。雨季は特に果物の美味しいジャワですが、果物の王様と言われるドリアンのほかに、最近ではシルサック(サワーソップ)、スリコヨ、ランブータン、マンゴスチンなどが旬を迎えています。どれも、甘味の中にも酸味があって、とてもおいしいです。
シルサックは、大きな実で、見た目は、ちょっと汚い緑色で、ぐにゃっとした怪獣のような形をしていますが、中は白くて、繊維質で、さわやかな味のする実がぎっしり詰まっています。ジュースにする人が多いですが、私はそのまま食べるのが好きです。スリコヨは、緑色でぼこぼこした、小さくて見た目の美しくない果物ですが、中はシルサックに似た実がたくさん詰まっています。シルサックよりは甘味が強いです。ランブータンはインドネシア語で「毛の生えたもの」といったような意味で、その名の通り、皮に赤い毛の生えた果物です。
マンゴスチンは多くの人が一番好きだという果物。みかんぐらいの大きさで、濃い紫色の分厚い皮の中に、小さい白い実がいくつか詰まっています。こちらで果物を買う時は量り売りなので、皮が分厚くて実が少しのマンゴスチンは、割高だなあといつも思うのですが、おいしさにはかえられません。それに、マンゴスチンの皮には、薬効成分があり、強力な抗酸化作用があるらしく、皮の内部を乾燥させて、煎じて飲むと良いのだそうです。美容やがん予防、腫瘍予防にもよいのだとか。ちなみに、マンゴスチンの皮を乾かしたものも売られています。
こんなに分厚い皮ですが、食べごろのマンゴスチンだったら、両掌で押せば、皮が割れるので簡単に中身を取り出すことができます。マンゴスチンの中の実の数は、実によって変わるのですが、じつは、実を割る前に簡単にわかる方法があるのです。マンゴスチンの実の下側(へたの反対側)には、花のようなしるしがあるのですが、その花びらの数と、中の実の数は必ずと言っていいほど同じ数です。食べる機会があったら、ぜひ見てみてください!
ジャワでの生活は、不便で大変なこともたくさんありますが、楽しみや面白い発見もたくさん。そんな中で日々、活動にいそしんでいます。
(岡戸香里)