皆さま、こんにちは。最近のジョグジャカルタは雨季が近づき始めました。
さて、先週はサミラン村のコミュニティラジオ局、MMC FMにて2日間ラジオ番組製作に向けてのワークショップを行いました。サミラン村では農業が盛んで、MMC FMのスタッフもほとんどは野菜作りなどを行っている農家の方々です。
ワークショップ1日目には、ソーシャルマップ(地域情報を載せた地図)を用いた情報の収集・分析や、社会的なテーマの番組作成方法や、インタビュー方法について実践を交えながら講義を行いました。農家の多いサミラン村の住民のために、農業に関するテーマと、若い世代や新婚夫婦に向けた適切な出産方法をテーマに、2つのグループに分かれてソーシャルマップを作成したり、インタビューの質問事項を考えました。地図を使って客観的に村の日常を分析することや、インタビューの事前にインタビューの目的や質問をラジオのリスナーの立場になって考えながら下調べを行うことは、より豊かな番組製作には欠かせないプロセスです。
2日目には1日目の内容をもとに、地元住民へインタビューの練習を行いました。インタビューの質問事項を決め、音声レコーダーを用いて10分ほどのインタビューを2回行いました。1つ目のインタビューは紙に質問事項を書きだし、質問にそって回答してもらう形式のインタビューで、2つ目のインタビューは、テーマだけ決め、インタビューの回答者との対話形式のインタビューでした。録音した音源を番組の中でどのように使うかも考えるなど、編集にもいろんな工夫ができるとアドバイスもありました。
もともとMMC FMのスタッフはコミュニティを大切にし、地域の情報に精通したメンバーなので、このワークショップの知識をプラスアルファとして活かし、より豊かな番組を製作してもらえるだろうと期待しています。