2009年1月6日火曜日13時から「文化と街のソムリエ」担当は関西学院大学総合政策学部メディア情報学科山中ゼミの池田有希です。
今回のテーマは魚屋さんの呼び込みの声です。
みなさん最近魚屋さんに行ったりしますか?
誰でも魚屋さんの呼び込みの声を一度は聴いたことがあると思います。
同じ関西という地域の中でも、どれくらい呼び込みの声に違いがあるのか知りたくて、
今回兵庫県にある魚の棚、大阪府にある黒門市場、京都府にある錦市場の魚屋さんに焦点をあてて、取材してきました。
この取材を通じて、自分が思っている「市場」「魚屋さん」
それが自分の育った地域での経験から作り上げられていたということを実感しました。
兵庫県にある魚の棚は、JR明石駅すぐ近くにある市場であり、約400年前に明石城の築城と共に誕生したと伝えられています。
宮本武蔵の城下町の町割りの設計により造られたといわれる古い歴史を持つ市場です。
大阪府にある黒門市場は、地下鉄千日前線日本橋駅下車すぐの所に位置しています。
黒門市場の起源となるものは、江戸時代から存在していました。明治35年に公式市場となり、大正期に入ってからすごい勢いで発展し、鮮魚を中心とした市場として不動のものとなりました。
京都府の錦市場は、地下鉄四条駅下車徒歩3分のところにあります。市場として開設された年月は明らかではありませんが、
豊臣秀吉の天下統一後のことと推定されています。歴史と伝統を受け継ぎ、錦といえば京の台所として市民に大変親しまれてきました。京都独特の食材はほぼここで揃います。
3つの市場とも古くからある歴史を持った市場であります。
みなさん、どれがどこの市場か想像してみてくださいね。
明石はタコやアナゴが有名、大阪は自転車が多い、京都の錦市場は長いという事が取材した音からも判断できました。
3つの市場ともそれぞれの意見があってとても興味深かったです。
魚屋の呼び込みの声はどこも同じだと思っていませんでしたか?
魚の棚は、とても元気で魚屋さんが多く、地方の人、地元の人に対して呼び込みを積極的に行っていました。
一方黒門市場では地元の固定客が多く、呼び込みはあまりしない、京都の錦は、呼び込みをして興味を引き付けるお店もあれば、
観光客が多く、魚を持って帰れないということ、おなじみの地元の人が多いので、呼び込みをしないというケースもありました。
また、多くの人の魚離れなどの話も聞かれました。実際に魚屋さんの数が減っている事もやはりさびしいですよね。
これから、みなさんが魚屋さんに行くことがあったら、ぜひ注目してみてみて下さい。