「海外事業」カテゴリーアーカイブ

Jalin Merpiの定例会~コミュニティラジオのネットワーク~

皆さん、こんにちは。

先日、3ヶ月に1度行われているJalin Merapiの定例会が行われました。今回の定例会には、Jalin Merapiに参加しているコミュニティラジオ局の8局中、6局のメンバーが参加しました。今回の議題は、各ラジオ局の近況報告、火山のコンディション、Jalin Merapiのウェブサイト運営、我々の活動予定や報告事項について話合いました。

Jalin Merapiから発信されるメラピ山周辺地域の情報は、インドネシアのマスメディアの情報源ともなるそうです。そのため、彼らは正確な情報を提供できるよう、常に情報の正確さを意識しています。Jalin Merapiのウェブサイト、Twitter、Emailを利用して火山のコンディションや周辺地域の情報を定期的に発信しています。

代表のスキマンさん(写真中央)は、「各ラジオ局が情報提供の主要な役割を担えば、地域住民が正しい情報を得ることができる」と、ラジオ局の役割を主張していました。

このように、定期的にラジオ局のメンバーが集まり、互いに近況報告や問題を共有しながら、ラジオ局としての役割や皆の意識をまとめる場を持つことは、彼らがメラピ山とともに生きる住民のためのラジオ局だと強く認識し、互助の精神を大切にしているからです。各ラジオ局がこれからも地域のために活動を展開していくことを、Combineと共にこれからも支援していきます。

特定秘密保護法案に対する非難決議が採択〜世界コミュニティラジオ放送連盟(AMARC)アジア太平洋地域総会〜

韓国ソウルで開催されている世界コミュニティラジオ放送連盟(AMARC)アジア太平洋地域総会できょう12月5日、国民の知る権利を制限することになる特定秘密保護法案に対する非難決議が採択されました。以下に英語の決議文をコピーします。

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プログラムの通訳担当者にインタビュー!-12月4日(水)23時から放送の「Selamat malam dari Indonesia~インドネシアからこんばんは~」

皆さま、こんにちは。インドネシアから近藤です。

12月4日(水)23時から23時30分放送の「Selamat malam dari Indonesia~インドネシアからこんばんは~」は、私たちの活動に通訳者として参加していただいている、ダニさんをゲストにお招きします。彼女は、小学生時代を日本の広島県で過ごした経験があるので、日本人並みに日本語を話すことができます。そんなダニさんの日本で過ごした経験や、現在の趣味についてお話を聞かせていただきます。

今回は、ジョグジャカルタにある、ガジャマダ大学にて収録を行いました。

番組の放送は、12月4日(水)23時から23時30分、再放送は12月中の毎週水曜日の23時から23時30分にお届けします。

生活文化を伝える伝統音楽の演奏でリスナーと交流 〜 メラピ山のコミュニティラジオ局で生中継番組〜

メラピ山麓にあるコミュニティラジオ局は晩に生放送をすることがほとんどです。2001年に放送局が開設され、以来、12年に渡って活動を続けているシドロジョ村(標高1200メートル)のコミュニティラジオ局Lintas MerapiFMは毎週一回、村の住民達で構成されるガムラン・グループの演奏をスタジオの横の大広間から生中継しています。

夕方16時頃から三々五々、村人が集まりはじめ、17時には20人ほどが揃い、ガムランをはじめジャワの伝統楽器による演奏と唄が始まります。そして同時にラジオの生中継もスタートします。
演奏される曲目は、メラピ山のことだったり、今年の野菜の収穫のことだったり、断食月のことだったり、と村の生活と文化に密着したもので、作詞は村人に手によるものです。

曲の合間にはリスナーから届いたSMSを、番組進行役のスタッフが紹介し、楽団のメンバーにマイクをふり、リスナーとの交流が行われる。私もLintas Merapi FM代表のSukimanさんの誘いを受けて、曲の合間に番組に参加させてもらいました。コミュニティラジオは日本で慣れているはずですが、インドネシア語かジャワ語しか通じないので、簡単なやりとりだったにもかかわらず、緊張をして、途中に何を言っているのかわからなくなってしまいました。

ジャワ音楽の演奏とリスナーとの交流は晩の20時まで三時間にわたって続きました。このような住民グループは村の中にいくつかあり、毎週一回、交代で演奏&放送の活動をしています。

火山とともに生きる村人の生活の中に、コミュニティラジオ局がしっかり根付いています。
(日比野純一)

ラジオ番組作成に向けて②~KFMでのコミュニティラジオ研修~

皆さん、こんにちは。ジョグジャカルタから近藤です。11月11日・12日の2日間に渡って、ドゥクン村にあるKFMというコミュニティラジオ局で、ラジオ番組作成に向けて研修を行いました。

10月に行ったMMC FMでの研修と同じように、1日目に地域の情報を載せた地図、ソーシャルマップを用いた情報収集・分析方法、社会的問題に関する番組作成方法とインタビュー方法についての講義を行い、2日目に地元住民へのインタビューを行いました。

1日目に2つのグループに分かれて行う練習では、1つのグループがドゥクン村の石細工職人のキャパシティ向上、もう1つのグループは教育と健康をテーマに選び、ソーシャルマップ作成の練習とインタビューの質問を考えました。

1日目に学んだ手法とインタビューの質問を元に、2日目はICレコーダーを用いて地元の石細工職人へインタビューを行いました。ドゥクン村で石細工を営む職人はメラピ山の良質な石を加工し、手作業で石臼など工芸品を作っているそうです。しかし、ドゥクン村には石細工工芸組合がないため、流通業者から受け取る納品の報酬金額が一律化されていないという問題があります。KFMのスタッフは、そのような状況の改善に向けて、ラジオを通し、地域社会の問題をコミュニティの人々に認知してもらう番組を作る予定です。

音声編集が得意なスタッフが在籍している、KFMのメンバーによって、どのような番組が仕上がるのか、次回の訪問が楽しみです。

防災カードゲームで楽しく学ぶ!タルン村の女性と子どもたち~タルン村コミュニティ防災活動~

皆さま、こんにちは。雨季に入り、日中もジョグジャカルタは大雨が降るようになりました。さて、前回9月にタルン村で防災カードのイラスト案をまとめましたが、そのイラストが仕上がり、9種類のタルン村オリジナルの防災カードが完成しました。

11月7日にそのカードを使って、タルン村の幼稚園で初めてカードゲームの実践を行いました。40名ほどの4・5歳の園児とその保護者の方を前に、防災カードのイラスト案を考えた女性たちがそれぞれカードを見せて、カードにどんな災害が描かれているか聞いたり、その災害への対策方法をジェスチャーや歌を交えながら教えていました。

幼稚園の先生が、子どもも大人も知っているような数を数えるときの歌や、山の歌、挨拶の歌などを歌うと、条件反射かのごとく子どもたちが歌ったり、ジェスチャーをしていました。自然とそのような教え方で子どもたちに防災カードの内容を伝えようとしていた女性たちの姿が素晴らしいなと感心しました。

これを機に、女性たちの間でこの防災カードゲームを身近なところから広めていく予定です。