生産者の女性たち


インドネシアの生産者たち

KPTB


生産者について

p_kptb_04「KPTB」はインドネシア伝統的な染織であるバティック(ろうけつ染め)を行う団体です。バティックとは溶かしたロウで布に模様を描き、染色したのちにロウを落とすことによって、ロウを塗った部分が染め抜かれる技法です。色の数を増やすごとにこの工程を繰り返します。バティックはインドネシアの中でも、KPTBのあるジャワ島の伝統工芸として有名です。

p_kptb_03近年では工場で大量生産される画一的なプリント生地が多く販売され、バティックに従事する人が減り、工場での単純作業や出稼ぎを選択する人が増えています。KPTBは、バティックの技術と文化を守りながら、職人の生活を安定させるために活動を続けています。

製品について

p_kptb_05バティックの技法は、手描きのみのバティック・トゥリス、木製や鉄製のスタンプを使用するバティック・チャップ、その両方を組み合わせたバティック・コンビナシがあります。バティックは、女性が手描きの模様を描いたり、模様をロウで覆う工程を担当し、男性が染色の工程を行うため、男性と女性が協力して出来上がる工芸品です。バティックを行う村では、複数の女性グループがそれぞれのリーダーの家に集まってバティックの模様を描いています。子どもたちは日常の中で伝統的なバティックに触れ、少しずつその技術を身に付けていきます。

p_kptb_06ロウで模様が描かれた布は、KPTBの工房で染色し、ロウを落としたのち、また村でバティックの模様を描きます。長い時間とたくさんの工程を重ねて、一枚の布が出来上がっています。

また、ショールに使用している手織りコットンは、KPTBの工房にある大きな織機で織り上げています。

アピクリ


生産者について

KPTB写真「アピクリ」は、貴重な伝統工芸が仲買人に安く買い叩かれ、職人の生活が困窮する状況を改善するため、1987年に伝統工芸職人とNGO活動家25名が集まって立ち上げられた団体です。現在ではジョクジャカルタ周辺やジャワ島中部の地域に暮らす300名以上の職人が所属し、労働環境の改善や環境への配慮、男女平等、能力開発の視点を重視しながら、フェアトレードの精神で製品を生産、販売しています。

製品について

p_kptb_02AWEPが取り扱う楽器は女性生産者が中心に、身近に手に入る自然の素材を使用して生産しています。例えば、カリンバという楽器はココナッツの殻を利用し、絵柄を入れています。また、伝統的な染織であるバティック(ろうけつ染め)のデザインがある太鼓は、マンゴーの木とヤギの皮から作られています。

楽器作りのリーダーの女性は、夫との死別を乗り越え、家族を支える一家の大黒柱です。女性たちの暮らす地域は土地を持たない農家で生活が苦しく、楽器作りが生活を支えています。