【報告】AWEP30周年記念ミーティングを実施しました(11/17)
11月17日にネパールの生産者MKSハンディクラフトの佳代子さんとスタッフの皆さんをゲストに迎え、記念ミーティングを実施しました。
英語、日本語、ネパール語、タガログ語を交えながら、すべての参加者が語り、問い、聞き合いました。当日の概要は以下の通りです。
海外参加者の自己紹介
- 生産者グループランパラハウスのマリッサさん(フィリピン): バッグや小物製作に従事しています。病気療養中、製作を待っていただきありがとうございます。
- ボランティアYさん(フィリピン滞在中、日本): 日本で外国人女性の問題に関心を持ちAWEPでボランティア参加へ。現在フィリピン留学中。
- ボランティアJさん(日本在住、フィリピン出身): 「あんしんつうしん」やフェアトレード活動に参加し、自信がついてきました。
- 元インターンLさん(台湾): 元インターンとして2か月間AWEP活動に参加し、とても勉強になりました。
- タイ・バーントーファンから動画メッセージ:活動をサポートするAWEPにとても感謝しています。引き続き支援をお願いします。
ネパールMKSハンディクラフト
佳代子さんのお話
2012年にカトマンズで店舗を開業し、ブレスレットやキーホルダーを販売開始。2014年、AWEPと出会い、シャクティサムハやアーシャネパールなど人身売買被害者や暴力被害女性を支援するNGOと協力し、雇用機会を提供。制作経験のない女性も多く苦労を重ねたが、現在では11名のスタッフが働くまで成長。
ネパール大地震やコロナ禍などの困難を経て、オンライン販売を導入し成長中。ただし、物価高騰による材料費の上昇に直面し、商品の質を維持しながら価格設定に苦悩。今後も質を保ちながらオンライン販売を拡大し、支援を求めつつ活動を継続予定。
スタッフのみなさんのお話
- MKSハンディクラフトで11年間勤務。妹を大学に行かせるために仕事を続けています。初めは未経験で不安でしたが、現在は様々な製品を作れるまで成長しました。将来もこの仕事を続けたいと考えています。(PUさん)
- 2年前にMKSで働き始めました。最初は難しかったが、現在は自信を持って製品を作れるようになり、家でも作業を行っています。母親を支えていきたいので、この仕事で頑張っていきたい。(MUさん)
- MKSで働き始めて3か月。ものづくりに興味があり、現在は基本的な技術を習得しました。将来、自分の工場を持ち、子どもたちを支援することを夢見ています。仲間と支え合いながら楽しく仕事をしています。(BUさん)
- 水牛の骨製品を作る工場で4年間勤務。最初は難しかったですが、現在は熟練し、夫と一緒に仕事を続けています。将来は家を建てることを目標としています。製品注文を待っています。(MOさん)
- (ビデオメッセージで)私はMKSで働き始めて1年ほどになります。楽しく働けてうれしく思っています。お客さんからの注文があるととても嬉しいです。(ANさん)
- (ビデオメッセージで)働き始めて2年半になります。ここで働けることはうれしいです。いつも支援をありがとうございます。 (RIさん)
それぞれがMKSハンディクラフトで働く中で成長し、自立や家族支援、将来の夢に向けて努力していることがよくわかりました。仲間同士で助け合い、楽しみながら仕事に取り組んでいる姿勢はみんな同じだと感じます。
各地の女性たちの状況共有
- ネパール: 女性の社会進出が進む一方、人身売買の問題も残る。
- フィリピン: 女性の社会進出は進んでおり、強さを感じる文化。
- 台湾: ジェンダー平等が進み、LGBTQも法的に保護されている。
- 日本: 高齢化やジェンダーギャップの課題が残る。
感想・交流
- 参加者全員から一言筒「国際的な交流と多様な文化・課題への理解を深めました。と同時に、ネパールの製品に触れる機会を通じて支援の重要性を再認識しました。国際的なつながりを深める機会になったとマリッサさん。MKSからはぜひネパールを訪問してとのメッセージでした。
ミーティングを終えて
少人数ならでは、ざっくばらんにゆったりと語り合えたミーティングでした。MKSのスタッフのみなさんは人前で話すのに慣れていないと、とても緊張されていました。他国の生産者や、ボランティア、買い手の方々と出会えてとても楽しかったとのこと。またこのような機会を作りたいと思います。