「長田今昔ものがたり」第103話


第103話 梅と桜、あやめと菊 2018年6月30日放送

長田区は、花は「サルビア」、木は「ハナミズキ」ですが、須磨区の花は「コスモス」で、木は「松」です。須磨にちなんだ花は多く、綱敷天神さんにちなんだ「梅」は、平安時代からの人気です。大池の北側には桜の古木があります。明治の「廃仏毀釈」で荒廃した須磨寺でしたが、その当時入山したお坊さんが山内に桜を植え続け、須磨寺を桜の一大名所としました。桜の剪定も今や様変わり、大きな枝を切り,進化した薬剤を塗り付けます。「桜切るバカ、梅切らぬバカ」は死語になりそうです。「須磨の前田のカキツバタ」で代表される「あやめ」も、須磨の大池の「菊」も「花自慢のタネ」です。


103話 須磨寺・大池の桜より三重塔を望む


須磨の風物詩、前田のあやめ
大正時代、前田氏の屋敷跡へ須磨警察署が建てられた際に埋め立てられたが、現在は、菅の井広場として再興され、あやめが植えられている。