第108話 日本最初のサナトリウム(結核療養専門の須磨浦療病院)2018年8月4日放送
須磨は空気がきれいで保養地としても有名でした。明治・大正・昭和初期には結核療養病院が3ヶ所もありました。一つは1889年にできた「(現)須磨浦病院」。鶴崎兵三郎先生の創設で、初代院長でもあり、村人は無料でした。もう一つは、転地して保養する機能と旅館が兼営されている「須磨浦保養院」で、正岡子規や高浜虚子も来ています。三つ目は、「敷島紡績結核保養所」で、一の谷にありました。井上さんは、桃などの果樹園が併設され、療養の人が手伝っていたことを、子どものころの思い出としてお持ちです。海岸線には、別荘や結核療養の場所がありましたが、どうも、下町の大人も子どもにも無縁でした。
108話 須磨浦病院、鶴崎邸
須磨浦療病院内の散歩遊園(須磨神戸市編入50周年発行「須磨」より)
須磨保養院(「須磨の近代史:明治・大正・昭和史話」より)
※ 須磨区役所まちづくり推進課と神戸新聞総合出版センターの了解を得て掲載