「長田今昔ものがたり」第21話


第21話 兵庫のにぎわい 2016年12月3日放送

室町時代、足利義満が日明貿易に力を入れ、兵庫の津が栄えた1400年くらいのお話です。長田のあたりの道も、すべて兵庫につながっていました。東尻池村は和田岬の手前までが村の区域でした。義満も中国の明からの船を見るために、たびたび兵庫津にきました。しかし、1467年ころの応仁の乱で、この港はうばいあいとなり、山名氏(但馬)、細川氏(四国)、大内氏(長門)が上陸し、戦場となります。兵庫津は焼け落ち、港の機能を失います。日明貿易を管理していた細川氏が発着の港を堺に移し、航路も四国の南となり、兵庫のにぎわいは消え、苦難の時代となります。

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21話 鎌倉時代の軍船