第32話 船からの朝鮮、ロシア 2017年2月18日放送
朝鮮半島に入り、当時の中国(明)まで占領しようした秀吉のふるまいは、今も半島では「壬辰倭乱(じんしんわらん)」として語り継がれています。徳川の世になり、朝鮮国と信(よしみ)を通じあうことが大切とし、1811年まで12回にわたり、「朝鮮通信使」が日本にやってきています。400名を越すグループで、海路で寄港する接待も1年前から準備するほどでした。兵庫津にも宿泊しました。港のある町は海洋での国際進出の話も残っています。淡路出身の高田屋嘉兵衛は、北方の海路を開拓、ロシア人とも毅然として交渉し、ロシアの「日本人観」の基礎をつくったのです。
32話 のろしの場所(いまの長田港)駒ヶ林にて