第37話 村の集まり「南十八講」 2017年3月25日放送
大正時代の第1次大戦のころ、節約の時期で、東尻池村の村のあつまりの会則も改正されている。なおもお寺が村の会合の中心であり、「南十八講」という、いまの自治会のようなグループで、初午や春や秋のおまつりの予算などが民主的に決められていた。「婦人会」も組織され、予算の割当もある。まんじゅうの提供まで書面化されている。会計が重要で重宝され、当番の交代には一定額のお礼も配慮される。この地域では、1894年ころから工業化が進む。その前提となる道路開拓や池の埋め立てなども、住民により共同で行われた。こういう自治組織の会則も整っており、信頼感のある姿は、今も見習いたい。
37話 大正時代に真野池(現志里池公園)は埋められた