第40話 建築大工の職域(閑話休題、宮大工より青屋大工まで) 2017年4月15日放送
須磨の住人井上さん自身、大工さん(建築士)です。大工道具の曲尺(かねじゃく)は聖徳太子の発明といわれています。大工の家では、お正月に、大工の三種の神器と言われる「曲尺、墨壺と釿(ちょんな)」と、三宝に鏡もちを飾り、道具に感謝したそうです。大工にはいろんな「呼び名」があります。「宮大工」という言葉はいまでも残っていますし、兵庫津があった我々は「舟大工」という町名にもなじみがあります。漁師町には舟大工の親方がいて、すぐに舟の修理をしていました。「青屋大工」とは江戸での呼称です。牢屋建築に従事した大工をいうのでした。
40話 大工の三種の神器「曲尺、墨壺と釿(ちょんな)」と鏡餅