第42話 カネボウの選択で飛躍 2017年4月29日放送
産業化が進むなか、カネボウが、吉田新田のあった土地を工場適地として選びました。決定的だったのは「地下水の豊富さ」です。1894年は「一躍進の年」と位置づけています。運輸(物流)の便利さ、京阪神の消費地に近いのもその理由です。ほかにも、先行したマッチ産業のよく働く人が居たことも幸いしました。おかげで、工業用地として土地は売れ、事業家となった富裕層は、持ち前の「自律の精神」で銀行業や鉄道業に投資してゆきます。和田岬線や兵庫運河や苅藻島など、すべて民間パワーが先行した町なのです。
42話 カネボウが選んだ土地、ヴィッセルが今活躍