第44話 北風家の貢献 2017年5月13日放送
開港150年です。明治維新前後のむつかしい時期を、兵庫津で懸命努力した北風荘右衛門にも触れておきましょう。この人の「よすが」は今、能福寺の境内に「顕彰碑」が残るだけです。「風果てぬ」という小説がありますが、カネボウが用地を取得した1894年に、荘右衛門は、北風家の財産一切を正直に整理し東京に転居します。幕府を救うため寄付、姫路城を救うため寄付、湊川神社や神戸駅のためには土地を寄贈しています。お茶の事業を始めたり、私立学校「明親館」を設立したりもします。神戸駅に「銅像」があっても良い人物のお話です。
44話 兵庫運河・兵庫港から神戸港方面(兵庫区役所提供)