第62話 スイーツ支える製粉業 2017年9月16日放送
今回は「粉」の話です。メリケン波止場という名前が残っているように、メリケン粉(小麦粉)は、そのほとんどがアメリカ・カナダから船で輸入されました。増田製粉が梅ヶ香の兵庫運河支流に工場を建設したのが1906年。翌年以降、日米精米製粉や日本製粉や日清製粉まで運河沿いに操業しています。パンは軍隊の携行食としても重宝されました。1945年の敗戦のあと、小麦粉は政府が直接管理し、増田製粉など大手だけが残りました。米国の戦後の小麦粉輸出政策もあって、給食がパンとなり、和食の中にパン食が入り、ケーキ文化も定着し、増田製粉では、良質の小麦が今もサイロで保管されています。
62話 増田製粉のサイロ