第63話 須磨の国鉄沿線、海岸 2017年9月23日放送
須磨の井上さんが子供のころ聞いた須磨のコワイ話。大正から昭和にかけての話をされます。海岸があり、松林があり、住宅街から離れた須磨浦あたりは、鉄道や、入水や、松林の「事故(自殺)」が少なくはなかったようです。しかし、「ちょっと待て 神は愛なり」という防止の札を立て、救命活動をする牧師や婦人団体、加えて、企業人などからなる「方面委員会」という組織も困窮救済にあたりました。妹尾河童さんの「少年H」でも、一の谷で、河童少年が自殺を試みるシーンがあります。幸いこの地域では、戦後から現在に至るまで事故はなく、立て札もありませんが、時に花が供えられています。
63話 2号線、一の谷検問所跡。この辺りに「一寸待て 神は愛なり」の標識柱があった(供養は今も続けられている、写真下)