第66話 マーガリン発祥の製油業 2017年10月14日放送
苅藻島の手前に「ミヨシ油脂」があります。かつての神戸の大商社の鈴木商店の油脂部門を1960年ころに引き継いだ会社です。1910年に東大卒の久保田氏が魚油を使ったマーガリン作りの研究を始め、鈴木商店(兵庫製油所)が市販しました。この地は「硬化油脂工業の発祥地」と言われています。バターが手に入らず「代用品」として「人造バター」が重宝された時代でした。ミヨシ油脂は真野地区の大企業として地域密着の活動をしています。製油業としては、高松橋の近くに「不二製油」もあります。大豆たんぱくの「あぶらあげ」等を作っています。門のそばの鉄製の「窯(かま)」がこの企業の歴史を語っています。
66話 ミヨシ油脂(石鹸も製造)