第68話 須磨の別荘と良主、住居の線引き 2017年10月28日放送
須磨の井上さん、神戸ではなじみ深い「ええし」という表現を「良主(えいしゅ)」で説明されます。住友さんとか須磨の別荘に住んだ人々もそうですが、西国街道沿いの旧家(前田さん、頼広さん、貴答さんなど)の方は御屋敷に住み、大正モダンというか、どことなく品があって、お金には執着しない、うらやましい存在でした。武庫離宮があったからかもしれません。一方須磨には、菅原道真の時代から漁師が住み、職人さんもいて、うまく住み分けてもいました。東西に2本の路線があり、地域もわかりやすいです。「良主」と「庶民」との小学校での、いまでいう「いじめ」も限定的でした。
68話 須磨の別荘と良主
(戦災・震災を耐え残る須磨の良主の邸宅。須磨区離宮前町には戦後までお屋敷が5~60邸あったが、現在は2邸のみとなった。)