「長田今昔ものがたり」第74話


第74話 銀行とお金 2017年12月9日放送

被災者のワダカンは、震災前51歳まで無借金でした。築70年のわが家が全壊、自宅や近隣の復興住宅の建設で、多額の借金を抱える人生となった。2011年の東日本大震災のときも、「いま被災地に必要なのは何ですか」のテレビ取材に「お金です。」と正直に答えた。保険がおりると思い、室内の全壊の写真もとったが、火災保険では担保されなかった。神戸市の復興住宅(16戸)は建設後20年がたち、自主経営となり、今年からあと15年、銀行ローンの返済が残る。1995~7年当時は銀行の貸し渋りにも直面した。お金の話は避けたいが、震災復興の重要な部分でもある。


74話 わが家の台所(1995年1月17日)