第90話 お大師さんと霊泉(閑話休題) 2018年3月31日放送
井上さんなど須磨に住む人は、空海のことを「お大師さん」と親しげによび、この弘法大師が開いた霊泉や井戸を今も大切にしています。昭和13年の神戸大水害や平成7年の阪神大震災のときも、住民はこの水に助けられました。須磨寺にある「霊泉」、妙法寺にある「弘法の井戸」は湧き水で、須磨近辺がいかに「水」にめぐまれているかがわかります。さすがにいまは生水はだめですが、弘法大師さんが「杖」をもって立ち寄られる処に「泉」が湧いたと言われます。1200年もの歴史がある水です。「水のおかげ」、「自然のおかげ」を、須磨の水でわかしたコーヒーをのみながら感じとってください。
90話 須磨寺の弘法大師ゆかりの湧水
昭和30年代頃までは「こんこん」と水が湧き出ていて、近隣の人々ばかりでなく遠方の人々も多く利用していた。