まちはイキイキきらめきタイム 2012.7.26(木)


まちはイキイキきらめきタイム 2012.7.26(木)

 櫻井武雄先生  お別れの会

櫻井武雄先生 お別れの会 遺影の前に450の折鶴が並んだ
担当:ユミタンこと平野由美子、心美人の朴明子。
<情報>
・ドキュメンタリー映画「花はどこへいった」ベトナム戦争時の枯葉剤について。
8月10日 午後6時半~ エルおおさか (問)06-6768-4868
・「映像で見るベトナム原発輸出」こうべまちづくり会館
8月18日 午後6時半~
「中高生のための夏休み特別韓国語文化講座」。大阪韓国文化院。
8月7日~11日 (問)06-6292-8760。
・韓国・ドキュメンタリー映画「希望のバス」韓国・韓進重工の整理解雇の撤回を求めて300日間の闘争。

<ウリエホジュモニうちらのポケット>
特集「合唱指揮者 櫻井武雄氏を偲んで」
今日の曲 「櫻井武雄と仲間たち 『合唱団 鶴』の歌」
1、「飛べよ鳩よ」ロシアの歌。
2、「共に生きる町」、作詩・金明植、作曲は、櫻井先生とも親交があり、この冬に亡くなった林光さん。
3、「ポーリュシカポーレ」ロシア民謡
4、「鶴」ロシアの歌。

櫻井先生を知ったのは40年以上も前のこと。大阪労音の「第九」合唱団に入ってからだ。一般の人が「第九」を歌うのはまだニュースになる頃だった。それ以来、なん十年ものお付き合いになった。ヴェルデイーの「レクイエム」、ブリテンの「戦争レクイエム」、外山雄三の「炎の歌」や「おふくろ」他、多くの曲を歌った。
兵役の体験を持つ先生は平和への思いは強く、常に社会の矛盾に憤っておられた。反核日本の音楽家たち 関西」代表はその一つの表れだ。先生を知る誰もが思っていた。本当に良い人だと。京都芸大、大阪芸大を歴任され、「大阪クリティッククラブ賞」、「大阪文化賞」を受賞されている。
先生はこの春に94歳で、天へ行ってしまわれた。7月初旬に大阪で「送る会」が催され、遠方からも大勢の人が駆けつけた。折り鶴を一つお持ちくださいという案内だったので、先生の写真の前には献花ではなく450もの「献鶴」が並んだ。大小色とりどりの折り鶴は天へ行ったら、鶴になって羽ばたいている先生の後ろに並びますとの思いがこもっていた。私は折り鶴に名前を書いておいたから、先生は直ぐに見つけて下さるだろう。

ロシアの曲「鶴」。ソ連時代のダゲスタン共和国のガムザトフという詩人が1966年、広島の原水爆禁止世界大会に参加した時の感動を歌ったもので、日本の折り鶴にヒントを得たともいわれている。亡くなった兵士への追悼歌である静かな反戦の歌。以下の訳詩は櫻井先生である。

兵士ら今は帰らず 傷つき倒れ眠る 遥かな異国の地に
いつしか白い鶴に 姿を変え空高く 悲しみの歌うたう
その歌はいつも切なく 空に響き渡るよ

夕暮れの雲の空 疲れた白い鶴飛ぶ
あの列の空いたところ それは私の為か
悲しみ深く秘めて 人の世を忍び嘆く
                   朴明子記