まちイキ 2012、9、13(木)号
(番組内で話している済州島の市場の魚屋さん 太刀魚がピカピカ光って、いっぱい並んでた)
担当:乾あつ子、朴明子。
シリーズ<朝鮮民主主義の歌>
「ウリエ トンへヌン チュルギド ハジ 東海の海は楽しいね」キム・チョンニョ。
~東海は 花咲く 浦 景色も暮らしも良い
大漁の歌ひびく 幸せの笑い声 家々に ひびく~
<ウリエホジュモニ うちらのポケット>
「チョウメ ポヌン チェジュド 初めての済州島>
初めてチェジュドを訪れた。一緒のメンバーは、神戸市シルバーカレッジのハングル同好会の14人。もちろんみんな日本人。
今、チェジュドに訪れる観光客は、中国人が80パーセントを占めるという。どこの駐車場も彼らのバスがずらりと並び、あちこちから中国語が聞こえていた。土産売り場の店員さんが、さっきまで中国語をしゃべっていて、今度は日本語に切り替えるのに頭が混乱するわと笑っていた。ピビンバッ、牡蠣ごはん、黒豚の鍋、雉のしゃぶしゃぶ等、いかにもご馳走といったメニューを頂いた。が、全般に頬っぺたが落ちるほど美味しいものはなかった。クッ(スープ)の量が少ないのと、日本人向けに甘い味付けだったので口に合わなかったのかも。
美味しかったのはムル(水)キムチ、茎わかめのオヒタシ。それからマッコルリ! みんなは、片言の韓国語が通じたと言っては喜び、土産物を思い通り値切って買えると歓声を上げた。
(立派な薬泉寺 本堂には黄金に輝くまばゆいばかりの三体の仏様が。)
海の美しさは沖縄を思い出させる。そして沖縄と似たような赤い瓦の低い屋根の家が、時々目に入ったが、みな朽ちかけていた。残念ながら伝統的な茅葺き屋根は、バスから見た限り見られなかった。
映画のロケ地となった場所はなるほど素晴らしい風景だった。ホテルはどこも大きくて立派だ。
(済州島、四・三事件の碑)
しかし、この島には悲しい歴史があるのだ。封建時代には流刑地だった。近年は植民地支配から解放され他喜びもつかの間、独立運動に立ち上がった人々が殺害された。その数8万人とも言われる。その慰霊碑の一つを目にすることが出来た。この事件が10数年前までタブー視されていたことを物語るように、まだ新しい石碑の建立は2008年。日本からのツアーは、もちろんそういった場所を巡る事はない。きっと又、訪ねよう。
(テディベア「ゾアンベアースタジオ」の店の前に、伝統的な土葬の墓が。土地を売っても、墓は動かさないのだそうだ。) 朴明子記